喫茶店がテーマのアンソロジー25話！
１話だいたい3分で読めるショートショート。
アンソロジーは「この作家さんの他の作品も読んでみたい」と新たな出会いもあり、隙間時間に読むのにもピッタリ！
『３分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語』
コーヒーを片手に読みたい、喫茶店にまつわるショートショート・アンソロジー。“チーム・バチスタ”シリーズの田口先生が喫茶店を開く?「『愚痴喫茶』顛末記」海堂尊。喫茶店で大好きな彼に別れ話を切り出される「フレンチプレスといくつかの嘘」岡崎琢磨。誰もが試したことがあるのでは?あのおみくじ器が主役の「おみくじ器の予言」佐藤青南など。3分で心揺さぶられる物語、25作品を収録。
カバー裏表紙から引用
『このミステリーがすごい！』編集部 編
初版 2020年6月18日
全265ページ
アンソロジー25話・目次
『フレンチプレスといくつかの嘘』
岡崎琢磨
いつもの喫茶店で、大好きな彼が切り出したのは……。
『おみくじ器の予言』
佐藤青南
誰もが試したことがるのでは？ あのおみくじ器が主役！
『婚活ドリームチーム』
柊サナカ
各々の得意分野を活かし、チームを組んで婚活に挑め！
『新花のあんばい』
城山真一
花見の席で踊ることになった、振袖芸者・みよは……。
『珈琲占い』
志駕晃
その喫茶店の占いは、必ず当たる。
『全裸刑事チャーリー股間カフェ』
七尾与史
股間の形が、連続殺人事件を解決に導く!?
『アットホームじゃない職場』
蝉川夏哉
今日から働く転職先は、変わった宣伝文句を掲げていた。
『高架下の喫茶店』
柏てん
喫茶店で働くムサシは、常連客・美枝子さんのお気に入り。
『麻野と理恵の謎解きカフェごはん』
友井羊
サラダボウルが名物のカフェに訪問した二人は？
(スープ屋しずくのシェフ麻野と常連客理恵)
『銀河喫茶の夜』
黒崎リク
おじいちゃんが連れて行ってくへたのは不思議な喫茶店。
『アンコール』
青山美智子
OLの日向はカフェで、賭けに出る。
『ピートの春、その後』
乾緑郎
愛猫を喪った僕は、彼の毛で毛鉤(フライ)を作ることに。
『雨の日のモーニング』
Swind
名古屋といえば喫茶店のモーニング！
『迷庵にて』
三好晶子
あの人に会うため、私は今日もその場所へ行く。
『儲け話』
塔山郁
そのカフェは、儲け話であふれている。
『睡魔』
梶永正史
悪夢から逃れるために男が頼ったのは、珈琲!?
『おじいさんと猫の喫茶店』
高橋由太
元喫茶店のマスターのおじいさんと、猫のチビの物語。
『鳥籠』
深沢仁
美しい店員が営む喫茶店に魅入られた私。
『子供お断り』
堀内公太郎
五歳児・秀実は、喫茶店でバナナケーキを食べられるのか!?
『シュテファン広場のカフェ』
山本巧次
ロシア対外情報局員を罠に嵌めた敵の正体は？
『一杯のための物語』
岩木一麻
近未来で求められる完全なコーヒーとは？
『最高の寝床』
沢木まひろ
路上で生活する俺に手を差し伸べたのは……。
『喫茶「交差点」のドッペルゲンガー』
喜多喜久
店員とそっくりな客。その秘密とは？
『モンブラン死すべし』
降田天
『「愚痴喫茶」顛末記』
海堂尊
“バチスタ”シリーズの田口が、喫茶店を開く!?
いろんなジャンルがあって面白い
勝手なイメージだが読書好きさんは喫茶店好きが多いと思う。
そのためか喫茶店が舞台の小説は人気がある。
『喫茶店』テーマについつい手にとったアンソロジー本だが、ショートショートで読みやすく「もっと読みたい！」と物足りなさを感じるくらい面白かった。
初読みの作家さんの作品とも出会えたのが嬉しい。
ほのぼの、しんみり、ミステリー、コメディ、SF、同じ喫茶店テーマでもいろんなジャンルで楽しめた。
喫茶店と猫の作品がいくつかあった。喫茶店と猫も外せない王道組み合わせなのだ。
25話の中でも特に好きだったのは、柏てん『高架下の喫茶店』、三好晶子『迷庵にて』、深沢仁『鳥籠』は、もっと長編で続きが読みたい。
巻末に宝島社文庫のショートショート集の他の作品も紹介されており、
5分で読める! 怖いはなし (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ
5分で笑える! おバカで愉快な物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
と５分シリーズがたくさん！
3分より読みごたえありそうなので、ぜひこれから読んでみたい！
まとめ
１話が約3分で読めるショートショートが25話！
喫茶店がテーマのアンソロジーは笑いあり、涙あり、ミステリーあり、SFありと盛りだくさんで楽しめる。隙間時間に読みやすいオススメの1冊。
以上、ショートショートアンソロジー『３分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語』たまこ の感想でした🐯
