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『アクロイド殺し』感想-ポアロシリーズの名作!

 

ポアロシリーズ3作目

 

 

まだ未読でちょっと気になるから評判見ようかなと思って来たあなた!

これは何の前知識なしに読むべき作品です!

ポアロシリーズの中でもオススメの作品なので、気になったならいますぐ読んできましょう。


アクロイド殺し (クリスティー文庫)

 

 

 

アクロイド殺し

 

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の義子が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を……驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。

 

裏表紙より引用

 

ポアロシリーズ3作目

 

アガサ・クリスティー

 

訳  羽田詩津子

 

解説 笠井潔

 

早川書房

 

2003年12月15日発行

(1926年発表)

 

全445ページ

 

オススメのポアロ作品

 

アクロイド殺し』を読むのは初めてだったが、タイトルだけは知っていた。

ポアロシリーズで読むべき○選》《オススメクリスティ作品○選》《読んでおきたい名作○選》など、読書好きさんによるオススメに必ずといっていい程に『アクロイド殺し』が選ばれているからだ。

 

そんなにオススメされるならさぞ面白いのだろうと謎に上から目線で読み始め、まんまと叙述トリックにはまった。

私も“ポアロシリーズでオススメ○選”をするなら、必ず『アクロイド殺し』はランクインさせるだろう。

真相が解き明かされるときのドキドキさが癖になる。

 

読み終わって『アクロイド殺し』という邦題が妙にしっくりきた。

 

 

賛否両論

 

 

解説によると『アクロイド殺し』は1926年当時、英米の探偵小説界で賛否両論あったようだ。

令和の価値観だとありふれたミステリーとも言えなくはない叙述トリック。しかしながら当時としては真新しいミステリーだったのかもしれない。

 

否定派の意見もわからなくはないが、ちゃんと疑って読んでいればわかるように書かれていたからフェアかアンフェアかなら私はフェアだと思う。

何より面白かったしね。

これでつまらなかったら「余計な小細工してないで真面目にミステリーしろ!」となるのもわかるけど、面白ければすべて良し!

 

好みは分かれるミステリーだけれども私にはハマった。

 

 

ポアロの老後?

 

アクロイド殺し』ではポアロは探偵を引退してのんびり一人暮らしを。ヘイスティングズは遠く離れたアルゼンチンで暮らしている。

ポアロシリーズを順番に読んでいってるのだけども、なんかポアロがお爺ちゃんみたいな立ち振る舞いなので作中時系がよく分からなくなる。前作の『ゴルフ場殺人事件』の次の事件ではなく、華々しく活躍した探偵引退後の老後に巻き込まれた事件の話なのかと。

ここで便利なのがWikipediaさん。

ポチポチ調べると作中時系列的にもゴルフ場のすぐあとの事件みたいだ。

ヘイスティングズがワトソンポジションというのは前知識としてあったので遠く離れた国に住んでるのも謎だったが、今後、彼はちょくちょくとイギリスに帰国してその度にポアロと事件解決するらしい。

 

調べるにあたってクリスティがポアロシリーズを書くことにうんざりしていたというのを知ってしまった。その記憶は消去して残りのポアロシリーズを楽しみたいと思う。

 

 

まとめ

 

真相解明のときに声が出るほど驚いた。間違いなく『アクロイド殺し』はポアロシリーズのオススメの1作になる!

何の前知識なしに読むべき作品

 

 

以上、アガサ・クリスティーアクロイド殺し』たまこの感想でした🐯

 

 


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