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映画『デス・レター 呪いの手紙』あらすじと感想-世にも奇妙な物語のようなサスペンス映画

あなたの身の上にも起こりうる、背筋も凍る身近な恐怖……。ロシア映画界が放つ、身の毛もよだつ戦慄のホラー映画!(Amazon prime video)

 
デス・レター 呪いの手紙(字幕版)

 

 


『デス・レター 呪いの手紙』

あらすじ

この呪いの手紙を受け取った者は死ぬ──。
一通の手紙からはじまる、底なしの恐怖。

運転手をしているイーゴリは会社宛に間違えて届いた手紙を届けてほしいと依頼される。
封筒の宛先に届けると、そこにいた老婆にここの住所ではないと言われる。手紙を確認すると宛先の住所と名前が変わっていた。
老婆は受取人に渡すまで絶対に手紙を開けてはいけないと忠告する。
不気味に思ったイーゴリは手紙を手離そうとしてトラブルになり警察に連行されてしまう。
担当の刑事マリーナが手紙を開封しようとすると、謎の少女が現れ不思議な現象が起こる。イーゴリは手紙の奇妙さを感じたマリーナと共に手紙の配達を続ける──。


原題:Konvert
【製作年】
2017年

【上映時間】
77分

【製作国】
ロシア

【監督】
ウラジミール・マルコフ

【脚本】
イリア・クリコフ

【出演】
ユリヤ・ペレシルド
イゴール・リゼンゲヴィッチ
オルガ・メディニッヒ

【ジャンル】
ホラー
サスペンス

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ネタバレ無し感想

イーゴリは誤配達された手紙を宛先に届けにいくと、宛先の場所にいた老婆に住所が違うといわれてしまう。確かにここのはずなのに……封筒を見ると宛先が変わっていた。
老婆から「手紙を盗み読む配達人は呪われる」と脅され、なぜかイーゴリが配達人として手紙を届けなければいけなくなってしまう。

『デス・レター 呪いの手紙』という題名が損してる。デス要素皆無
ホラー風サスペンスで幽霊におわせのオカルト雰囲気もあるが、ホラーの怖さはほとんどない。ロシアの建物や空気感が怖いくらいのほぼサスペンス。


配達人にさせられたイーゴリとそれに付き合う刑事マリーナ、男女で謎解きだとイチャイチャしたりしそうなものだが、恋愛的な要素やエロ(描写)がなかったのが良い。

世にも奇妙な物語』のようなお話で綺麗にまとまっていて、都市伝説系な話好きとしては最後まで面白くて観ることができた。77分と短時間映画なので暇つぶしにもってこいな映画。
ストーリーの起伏がなく淡々と進むので飽きると思う人もいるかも。

映画『デス・レター 呪いの手紙』

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ネタバレ有り感想

配達人

「手紙を盗み読む配達人は呪われる」
イーゴリは勝手に配達人にされたあげく不気味な忠告を受けてしまう。
確かに手紙の宛先に来たはずが、宛先の住所も名前も変わっていた。すぐにこれはおかしいと気づき、イーゴリが確認のため会社に電話すると“イーゴリ本人”が電話に出る。その電話相手の“イーゴリ”は、出発前に会社で受けた無言電話への対応のそのものだった。時間も歪んでいる。
この序盤の早い段階で霊的な現象を主人公イーゴリはすぐに受け入れていた。
この霊現象を信じるか信じないかは上手くやらないとホラー映画をグダグダにしかねない。

謎の少女の幽霊が出てきたりと不安と疑問がいっぱいだっただろう。それについても独自捜査で解明せず、いまできる解決への近道=「手紙の配達」を全力で実行して物語がサクサク進んでよかった。

どうやら配達人は呪われた者扱いで、罪を犯した者がなるようだ。
ずっと昔、18世紀に配達人になった男は強盗窃盗をする流れ者だった。
配達人となった男は忠告を無視して封筒を開けてしまった。そこから疫病が広まって数百人もの犠牲者がでる。男は封筒を開けてしまったことを心から後悔していたようだった。

イーゴリも実は轢き逃げをしていて、たまに出てきた少女の幽霊はイーゴリが轢き逃げした少女だった。

苦労しながらも手紙の配達を終えたイーゴリ。気が付いたら轢き逃げする直前に戻っていた。今度は少女を轢くこともなくハッピーエンド。
脳内で世にも奇妙な物語の音楽が流れた気がした。

手紙の配達は人生をやり直すためのものだったのかもしれない。それなら配達人にされるのも素敵な制度だな。
誰が手紙の配達人に任命してるのか知らないけど、おそらく神様とかそんな感じな存在だろう。
だから小さな疑問は“神様やあやかし的な存在のすることだから”で気にならなくなる。

でもひとつだけ疑問がある。
18世紀の配達人が封筒を開けてしまい、そのせいで疫病が蔓延したこと。
罪を犯した男への救済措置として配達人にされるのであれば、手紙を開けてはいけないという決まりを破った罰が配達人本人ではなく周囲、それも身内とか関係者ではないその他大勢の人間に罰がいくのはどうなんだ? だから呪いの手紙なのか。
さすが神様やることが雑!

いまこの時に配達人が手紙を開けていたら被害に合うのが無関係な私達なのは怖すぎる。

この呪いの手紙の設定が面白かったからいろんなパターンのお話を見てみたい。


ロシア

ロシアの映画なのでロシアが舞台となる。
ロシアの建物暗い! 手紙の配達先も廃墟だったり墓地だったりとホラー的な怖さを狙って絵面を暗くしてるのもあるだろうけども。ロシアは寒い国なのに壁むき出しだとさらに寒く感じそうだ。
警察署とおぼしき建物も廊下が監獄かってくらい殺風景だった。


あとロシア人みんな車の運転しながらスマホいじったりしすぎ。
イーゴリも刑事であるマリーナですらわき見運転してたよ。
映画の演出で実際には違うのかもしれないが、なんか運転にロシアっぽさを感じた。


金髪美女の刑事マリーナ


刑事マリーナはフィギュアスケートリプニツカヤ選手に似た顔立ちで綺麗な女優さんだ。ロシア美人。
永遠の美貌を求めた手紙の最終配達先D・V・アニクシナも美女演出も相まってとても綺麗だった。
この2人は同じ女優さんだと思う。
金髪ロングストレートで素っぴん風な刑事マリーナと、金髪ゴージャスパーマの華やかな化粧と衣装のD・V・アニクシナが対極すぎて絶対一人二役と言い切れない。
あと髪の毛の色が似てると外国人の顔が区別つきにくいのだ。
たぶん同じ女優さん。
ホラー的な映画で一人二役があると何かしらの関連がありそうなものだが、別にそんなことはなかった。

もしかしたらマリーナだけが謎の少女が見えたり、配達人以外で不思議な現象に巻き込まれたのは、彼女がD・V・アニクシナと何かしらの関係があったからというのを匂わせているのかもしれない。遠い血筋とか。

 

刑事マリーナは手紙の配達のため運転していて事故を起こしてしまう。イーゴリも怪我をし、マリーナは……おそらく死んでしまったと思う。
事故直後に意識を失ったイーゴリはマリーナから「手紙を配達しなさい」と言われる夢を見る。
そのためイーゴリは救急車を呼ぶよりなにより配達を優先した。結果的に配達完了して時間が戻ったためマリーナが死ぬ未来はなくなった。
過去に時間が戻りイーゴリは全てを覚えていたが、マリーナはイーゴリのことも手紙の配達のことも覚えていない。
せっかくの絆が~!
もしかしたらイーゴリとマリーナが今後も連絡を取り合う仲になるかもしれないし、二度と関わることがないかもしれない。
変にエロや恋愛の要素がなかったのは個人的によかったと思う。

 

まとめ

タイトルで損してる! deathで想像するようなホラー展開はない。
サスペンスがメインでホラー的な怖さはほとんどなく、怖いのが苦手な人でも見ることができる映画。

美女が登場しても変にエロや恋愛の話が出なかったのも好き。
淡々と起伏なく進むストーリーは好みがわかれそうだが、『世にも奇妙な物語』のようなストーリーで面白かった!

 

以上、映画『デス・レター 呪いの手紙』たまこ 感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

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