新しいドラえもん映画のはじまり。原作者の藤子・F・不二雄さんがまったく関わらないはじめてのドラえもん映画です。
そんなドラえもん映画19作品目『ドラえもん のび太の南海大冒険』の感想を書いていきます!
公開 1998年3月7日
上映時間 91分
オープニングテーマ「ドラえもんのうた」
作詞 楠部工
作曲 菊池俊輔
編曲 鴨宮諒
うた 吉川ひなの
エンディングテーマ「ホットミルク」
作詞 岩城由美・HINANO
作曲・編曲 鴨宮諒
コーラスアレンジ 高浪敬太郎
うた 吉川ひなの
ざっくりあらすじ
夏休みのグループ研究は「海」がテーマ。のび太はいつものメンバーであるジャイアン、スネ夫、しずかちゃんたちと図書館に調べものに来ているのに宝島への冒険に憧れで集中できないでいた。
ドラえもんに宝探しをしたいとお願いし、ひみつ道具で宝島を探す。奇跡的な運の良さで宝島を発見したのび太は、しずかちゃんを誘って船で宝島へと冒険に向かう。
ジャイアン、スネ夫も強引に巻き込み航海をしていくと時空間の乱れにのみ込まれ、17世紀のカリブ海へとタイムスリップしてしまった。
タイムスリップでのび太は一人でだけ海に流されドラえもんたちとはぐれ、ドラえもんはポケットを失い数個の道具が手元に残っただけだった。
ピンクのイルカに助けられのび太は目的地であった宝のある無人島へと流れ着き、ジャックという少年と出会う。
ドラえもんたちは海賊船に拾われ、のび太を見つけるためともに宝島のトモス島を目指して航海を続ける。
そしてたどり着いたトモス島は不思議な動植物であふれていて、明らかに未来の技術が使われている様子がある謎の島だった──。
伝説はここでつくられた!
南海大冒険の敵は未来人Mr.キャッシュです。
マッドサイエンティストDr.クロンがつくりだす改造生物を、さまざまな時代に兵器として売買し大儲けを企む悪人がMr.キャッシュです。
のび太たちはドラえもんたちを助けてくれたキャプテン・キッドの海賊船員たちと力をあわせ、Mr.キャッシュをタイムパトロールへと受け渡します。
しかし改造生物の一匹が行方不明になってしまいました。
タイムパトロール隊員はコントロールが切れてるから害はないと放置します。
逃げたのはリヴァイアサンで「きっと歴史に空想上の生物として名を残すだろう」と。
それ絶対にダメなやつでは?
歴史変わっちゃうよ。
実はここで逃げ出したリヴァイアサンがいま語り継がれている「伝説のリヴァイアサン」だった!!
好きなエンドです。
「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」や
「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」のような実はのび太たちがあの◯◯だった!!
タイムマシンがあるからこそのストーリーで大好きです。
新しいドラえもん映画のはじまり
ドラえもん原作者である藤子・F・不二雄さんは「ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」の原作長編漫画を執筆中に倒れられ亡くなられています。
大長編ドラえもん17 のび太のねじ巻き都市冒険記: 大長編ドラえもん 17 (てんとう虫コミックス)
『ドラえもんのび太の南海大冒険』は藤子・F・不二雄さんが脚本原作に一切携わっていないはじめての映画です。
そのため今までのドラえもん映画とは印象が違うなと感じることが多い作品でした。
まず最初にオープニングテーマ曲である「ドラえもんのうた」を吉川ひなのさんが歌ってること。
エンディングテーマ曲もうたっておりますが、なぜ吉川ひなのさんだったのでしょう?? 歌が下手すぎて気になる
彼女はモデルさんだと思うのですがなぜ起用されたのか気になりますね。
私は音楽は映画の評価に大きく関係すると考えているため、このオープニングとエンディングにはとてもがっかりしています。
歌が上手いならともかく。
そして今作品は芸能人がゲストキャラクターの声優を担当しているというのも、今でのドラえもん映画と変わった点でしょう。
下手ではないのですが前知識なくとも明らかに「芸能人が演じてる」と分かってしまいます。
これも私の個人的意見ですが、アニメ映画や吹き替えに芸能人を声優に起用するのは反対です。
上手いなら良いですが。ディズニー映画の吹き替えは芸能人でもしっくり嵌まるのにドラえもんや名探偵コナンの芸能人声優はなぜあんなにも浮いてしまうのか。
ディズニー吹き替えレベルを所望します。
今までと違う点で良かったなと思うこともあります。
それはBGMが素敵なことです。
不思議でワクワクするようなかすかに怖さも漂う(表現が下手くそすぎて申し訳ないです)木管楽器メインBGMはトモス島にピッタリでした。
ラストの船出の金管楽器炸裂BGMも明るく出航にピッタリで良かったです。
のび太、ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんのいつものメンバーそれぞれに見せ場や活躍が描かれていたのも良かったです。
全員で大冒険をしていたという一体感と絆を感じられるストーリーは好きでした。
藤子・F・不二雄さん無しでのドラえもん映画模索第一作品目ということですが、全体的には悪くなく良かったと思います。
オープニングとエンディングのうたが良ければもっと高評価できたのにと、そこだけが少し残念です。
まとめ
悪いと思う点もありましたが、新しいドラえもん映画として良かったと思います。
ストーリーもBGMもキャラクターの活躍も上手にまとまっていたなという印象です。
以上、映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ
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