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映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)』あらすじと感想-無知が科学について考えてみた

2020年のいまだからこそもう一度見て欲しい!

ドラえもん映画14作品目『ドラえもんのび太とブリキの迷宮(ラビリンス)

 
映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮

 

 

 

ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)

公開           1993年3月6日

上映時間   100分

監督           芝山努
脚本           藤子・F・不二雄

 

オープニングテーマ「ドラえもんのうた」
作詞   楠部工

作曲   菊池俊輔

うた   山野さと子


エンディングテーマ「何かいい事きっとある」
作詞  武田鉄矢

作曲  芹澤廣明

編曲  小西貴雄

うた  島崎和歌子

 


ざっくりあらすじ



春休み、珍しく旅行に連れていってもらえることになり喜びのび太
予約したホテルは「ブリキンホテル」と言い、パパは昨夜TVで予約をしたのでした。
ママはもちろんのび太ドラえもんも「ブリキンホテ」の予定はパパの夢だった思い落ち込んでしまう。
のび太はすでに友達にも自慢していたため引っ込みがつかなくなり家出まで考えてしまう。

次の日、学校から帰宅すると不思議なトランクが玄関に落ちており、ドラえもんの道具だと思ったのび太はトランクを開けてみる。
そのトランクは門(ゲート)で、ブリキンホテルのある島に繋がっていた。

のび太ドラえもんはスキーをしに雪山に行くも、のび太はスキーが出来ないためドラえもんに道具をねだる。
ドラえもんは何でも道具に頼るのび太を嗜め、あまりにもワガママを言うなら自分は22世紀に帰ると宣言する。

スキーの道具を使い好き放題するのび太は雪山で軽く遭難。
ドラえもんのび太を探しに行くも、謎の飛行船に攻撃を受け拉致されてしまった。


のび太は自力でブリキンホテルに帰ったが、なぜかホテルは無人だった。
人を探して立ち入りを禁止されていた地下室を覗くと恐ろしげな迷宮の入り口があり、のび太は恐怖でトランクの門で自宅に帰ってきてしまう。
先に帰ったと思っていたドラえもんはいないことに「ワガママ言ったから怒って本当に未来に帰ってしまったのかもしれない」と徐々に不安になってしまう。


ドラえもんがいない中、学校に行くとジャイアンスネ夫のび太が自慢していた春休みの旅行は嘘だとケンカをしかけてくる。
庇ってくれたしずかちゃんのため、のび太は嘘ではないと証明するためみんなをブリキンホテルへと連れていく。

4人でブリキンホテルを満喫していると、ホテルがオモチャのような爆撃機に襲われしまう。
ジャイアンが率先して爆撃機を追い払い正体を突き止めようとし、母船と思われる宇宙船を発見する。

その宇宙船はドラえもんを拉致したことを告げ宇宙へと去ってしまった。
4人は呆然としていると島が浮いていることに気がつく。
トランクの門で帰ろうとするもウサギにトランクを奪われてしまう。

ウサギを追いかけブリキンホテルに着くと見たことのない少年の姿があった。
少年はサピオガリオンと名乗り、4人チャモチャ星の人類を救ってほしいと頼んできた──。

 

 

チャモチャ星の人類と科学

 

チャモチャ星人である少年サピオは自力では歩くこともままなりません。
移動するにはカプセルに入らねばならず、サピオだけでなくほとんどのチャモチャ星人がカプセルなしでは歩けないのです。

チャモチャ星人は明るく、楽しいことが大好きで争いを嫌う。遊ぶことが大好きで科学もその方面へと発展していきました。
ついには発明することも面倒になり発明家ロボットナポギストラーが作られました。
科学が発展し便利なロボット、便利な発明が出てきたため人間は働く必要がなくなり毎日が日曜日になるという夢のような星です。うらやましい。

しかしナポギストラーは科学を発達により人間を堕落させチャモチャ星を乗っ取りロボットのための星にすることを企んでいたのでした!!

なんやかんやありロボットはのび太たちが全滅させ人間はいちからやり直すことになりめでたしめでたし。
なのですがカプセルに入って生活していた人間たち、科学が発展しまくっていた生活から一転してやり直すのは容易ではありません。
エンディングアニメーションではサピオは走っていたのでカプセル依存はすぐ治せたのかもしれません。
頑張れチャモチャ星!

 

 

ドラえもんの故障は便利なものに頼りすぎてはいけないという教え!?

私のなかでブリキの迷宮は怖い映画の部類です。
ブリキンホテルの地下にある迷宮ラビリンスの入り口の見た目と声の怖さ。
たどり着けない迷宮の恐怖。
子供のころこれは本当に怖かったです。今もちょっと怖いですが。

そしてなによりドラえもんの故障です。
ドラえもんの故障というのは『ドラえもんのび太雲の王国』でもありたしたから2回目です。
ただ雲の王国では意味不明な言動をとってしまう系の故障でしたが、今回は故障が死の描写に近い故障でした。
ドラえもんは拷問の果てにまったく動かなくなり海に棄てられてしまいます。意識は有るようですが体は全く動かせない。
側に誰もいない故障していることすら知られていない孤独さが「ロボットの死」であるようで、ドラえもんがいない不安による怖さとドラえもんを失ってしまう怖さでいっぱいでした。

 

今作は、便利なものに頼りすぎてはいけないということがテーマだと思われます。
そのためか物語の始めのほうからドラえもんが離脱してしまい、のび太たちは道具なしでチャモチャ星にいかなければならなかったのです。
ジャイアンスネ夫はチャモチャ星首都へ潜入捜査するのですが、ドラえもんの道具もなしによく行けたなと感心してしまいます。
人間だとばれたら即捕まる、土地勘もない、道具もないただの小学生が潜入捜査とはすごい度胸です。
潜入→人間の居場所を突き止める→脱出→帰還と成し遂げました。 大人でも無理です。
ドラえもんの道具なしに、ドラえもんという保護者なしにみんなよく頑張りました。

 


無知が科学について考えてみた

いま2020年ですから1993年公開のドラえもんのび太とブリキの迷宮は27年も前の映画ですが、ついにチャモチャ星の危機の影が地球にもちらほら見えそうになってきていると思いました。

子供のころは漠然と科学発展は人間を堕落させるのかも? と学んだ気でいても、どこか現実感のない思いでした。
2020年という便利な世の中を立派な(?)成人生きている今、のび太とブリキの迷宮に作者 藤子・F・不二雄 先生の警告を強く感じました。

今後、AI化で職を失う人がたくさん出るだろうというニュース記事を読むことも増えました。
現実にもセルフレジを導入する店も増え、食券制度も当たり前、小さなことですが人がやっていた仕事を機械化にしていくことが当たり前になってきていることを体感しています。
これが悪いこととは思いません。
究極の出不精でありコミュニケーション苦手な私(たまこ)にとって機械化はありがたいことです。ありがとう科学発展!

でもどこまでなら良いのでしょう?
その線引きはおそらく人によって違うでしょう。誰が決めるのか。
チャモチャ星は歯止めが効かず健康な人間でも自力で歩くことすら出来なくなってしまいました。
さすがに地球はそこまでいかない(と思いたい)でしょう。
機械に仕事をまかせたらそれまでその仕事をしていた人は不利益を被っているかも。
機械に出来なくて人間にしか出来ない仕事ってあるのかな? 今はあるでしょう。でも数十年後にはどうなのかな?と思ってしまうのです。
人間自体は発展または極端な進化できませんが人工知能は発展し続ける。
人工知能が人間をこえる日はおそらく近いでしょう。
その時、人間はどうするのか? 機械側はどうするのか?
私みたいな無知な一般人が考えても仕方ありませんが、お偉い方々や科学者のあいだでは何か対策を考えているのかな?
不安ばかり募ってしまいます。
とりあえず人工知能についての本でも読んでニワカ知識をつけようかな。余計に不安になるかもしれないと思うのでした。

 

まとめ


ドラえもんのび太とブリキの迷宮をみてあらためて人類と科学について考える良いきっかけにはなりました。
でも個人としてどうすればいいか分からない、どうにもならない流れに無力さを感じてしまいました。
むかしから楽しい映画であることは変わりありませんでした。私の好きなドラえもん映画で上位にはいる大好きな映画です。
科学の節目に差し掛かりそうないまだからこそもう一度見て欲しい作品です。


以上、映画『ドラえもんのび太とブリキの迷宮(ラビリンス)』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

映画『ドラえもんのび太とブリキの迷宮(ラビリンス)』

 

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