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映画『ドラえもんのび太と緑の巨人伝』あらすじと感想-批判しかしていない感想ブログ

ドラえもん初のオリジナル映画!

ドラえもん映画28作品目『ドラえもん のび太と緑の巨人伝の感想を書いていきます。

 

 
映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝

 

 

   

ドラえもん のび太と緑の巨人伝


公開           2008年3月8日

上映時間    112分

監督           渡辺歩
脚本           大野木寛


オープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん
作詞・作曲  黒須克彦

編曲             大久保薫

コーラス     ひまわりキッズ
うた             mao


エンディングテーマ「手をつなごう」
作曲              西野芳彦・絢香

編曲               L.O.E

作詞・うた    絢香

 

ざっくりあらすじ

のび太は裏山のゴミの不法投棄場で小さな苗木を見つけ持ちかえった。
ママには庭に植えてはいけないといわれ、ドラえもんひみつ道具「植物自動化液」で苗木を動けるよつにした。
キー坊と名付けのび太は弟のように可愛がる。ドラえもんはもちろんパパ、ママもキー坊を可愛がっていて本当に家族のように過ごしていた。

ある日キー坊が行方不明になり、のび太ジャイアンたちいつものメンバーも探し裏山でキー坊を見つけた。
そこで不法投棄ゴミが溢れ宅地工事で木々が切り倒されるのを見てのび太たちは少し心を痛める。
裏山を少しでも綺麗にしようとゴミを片付けると謎の物体とともに何かに吸い込まれ気がつけば植物型宇宙人の住む惑星・緑の星に迷いこんでしまった。

緑の星では地球の植物を助けるため人類滅亡計画を企てていた──。


圧倒的ジブリ

声優交代をして新ドラえもんとなって初めてのオリジナル映画でした。
今後の新ドラえもん映画がどうなるか、試金石として見る方も多かっただけに『ドラえもんのび太と緑の巨人伝』は賛否両論あります。
私たまこは「悪くはないけれどドラえもん映画としては残念」というのが率直な感想です。

その残念な一番の理由が圧倒的ジブリにあります。

少し説教めいたストーリー、壮大な音楽、綺麗な映像のアニメを見れば「ジブリっぽい」と安易に思う人もいます。
しかし日本で生まれ育っていればジブリに影響を受けていない人はいないでしょう。
このジブリっぽいという感想は作り手ではなく鑑賞者がジブリの影響を強く受けているから思うのではないか。私はそう考えています。

ですが『緑の巨人伝』に関しては鑑賞者の思い込みではなくジブリの要素が多くありましま。
ラピュタナウシカもののけ姫などを思わせるシーン、キャラデザなど。

緑の星の女王リーレの声優・堀北真希さんの声がもののけ姫のサンに似た雰囲気なのもジブリ感を増していたと思います。
(堀北真希さんの声優はとてもお上手でした。声が似ているのは意図したことではないでしょうし、仕方がないことなのは理解しています。)

 

大風呂敷広げきれず畳みきれず

久しぶりに見た『のび太と緑の巨人伝』でしたが、大人の私がストーリーをあんまり理解出来ませんでした。

そもそも『緑の巨人』って何?

緑の民という原住民のような存在の登場、緑の星が人類滅亡を企て発見、実行、地球緑に覆われドラえもんたち絶望、キー坊が緑の巨人復活をさせ意識不明、のび太キー坊助ける、緑の星から遺跡見つかる。
後半が怒涛の展開で全てにおいて説明不足なためついていけない。

音楽が素晴らしいので音と映像で感動的演出は成功していますが、よくよく考えるとストーリーを理解できていないことに気がつきます。


本来はもっと長い作品だったのを無理やり短くしたのだと思われます。
リーレとのび太達が森を歩くシーンや出来杉くんとの会話の噛み合わなさ、緑色のタケコプターみたいな道具の謎さなど、怒濤の展開の説明不足もカットされたからだと考えると納得できます。
そのため大風呂敷が中途半端に広げ、しかも畳みきれなかったという印象になってしまいました。


ドラえもん映画


キー坊のお話は原作やアニメでも有名で、映画『ドラえもんのび太と雲の王国』では大人になったキー坊が出て来ていたりと人気のある題材であるため知っている方も多いと思います。

今作の最初の30分ほどはキー坊とのび太が地球で過ごす日々が描かれていて原作重視の作りでした。
最後のキー坊が「地球人も反省している。猶予をくれ感謝します」のような演説を緑の星の住民にしたあたりからも原作重視でした。
ドラえもんらしさ』を感じられたのはこの部分だけです。


この最初と最後の間、植物型宇宙人の住む緑の星でのストーリーがジブリっぽい部分でありドラえもんらしくないところです。

 

今作に限らずドラえもんの道具を修理にだしほとんどが使えないという縛りはドラえもんらしさを減らす一因であると考えています。
それでも敵が22世紀、23世紀の未来人や科学の発展した世界であるときは、道具縛りがあっても素直にSF感を感じとれます。

今回は特にストーリー上で必要な縛り設定でもなかったと思いますし、敵が宇宙人とはいえ発達した文化、技術の描写は少ない。

大ボスの緑の巨人もただの大木にしかみえない。
自然VSドラえもんの未来の科学技術  ならドラえもんらしさはあったでしょう。

エコロジーテーマは良いのですが、自然を重視するあまりドラえもんが科学重視のSFアニメという土台が疎かになってしまったように感じます。

私はもっと科学に特化したSFアニメドラえもんが見たかった。

 

まとめ

ドラえもん初のオリジナル映画でしたが、私が期待していたドラえもん映画でははありませんでした。
ドラえもんが好き、ドラえもん映画をたくさん見てきたからこそ期待が大きすぎたのかもしれません。
残念に思った点を書いていたら批判めいてしまいましたが、アニメ映画としてそれなりに面白く楽しめました。
ドラえもんらしくないと思っただけでつまらなくはないです。

 

以上、映画『ドラえもんのび太と緑の巨人伝』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

 

 

映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』

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