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映画『ドラえもんのび太の宇宙開拓史』あらすじと感想/友情について考えてみた

ドラえもん映画第2作目『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』

あまり覚えていなかった作品。

実家には旧ドラえもん映画のほとんどの作品がコレクションしてあったため、さいころからドラえもん映画を何回も繰り返し見て育った。
しかしながら『のび太の宇宙開拓史』はあまり回数を見ていない。

今回は久しぶりに観て感じたことを書いていく。

 
映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史

 

 

ドラえもん のび太の宇宙開拓史


公開  1981年3月14日

監督  西牧秀夫
脚本  藤子不二雄


オープニングテーマ「ぼくドラえもん
作詞  藤子・F・不二雄

作曲  菊池俊輔

大山のぶ代、こおろぎ'73


エンディングテーマ「ポケットの中に」
作詞 武田鉄矢

作曲  菊池俊輔

大山のぶ代、ヤングフレッシュ


主題歌「心をゆらして」
作詞 武田鉄矢

作曲  菊池俊輔

歌  岩渕まこと


挿入歌「ドラえもんのうた」
作詞 楠部工

作曲  菊池俊輔

歌  大杉久美子

 あらすじ

宇宙船にのる少年の不思議な夢を見るのび太。それは地球からはるか遠くの宇宙で起きた現実だった。

のび太の不思議な夢に出てきた少年は惑星コーヤコーヤ星のロップル。超空間の事故で、ロップルの宇宙船倉庫の入り口とのび太の部屋の畳の下とが繋がった。
ドラえもんとともに宇宙船の故障を直し、ロップル少年と喋るウサギのようなチャミーと仲良くなる。


宇宙船と畳の下の繋がりは消えず、のび太ドラえもんはコーヤコーヤ星にたびたび遊びに行く。
惑星コーヤコーヤ星は開拓星であり、トカイトカイ星からコーヤコーヤ星に移住し始めたばかりだった。
しかし、小宇宙の各星に鉱脈を張る鉱石ガルタイトの独占を企むガルタイト鉱業は採掘に邪魔なコーヤコーヤ星住民を追い出そうとして悪質な嫌がらせをしてきていた。
ジャイアンスネ夫、しずかをコーヤコーヤ星に招待した時にも嫌がらせにあい、そのことがきっかけとなりギクシャクした関係になってしまう。


地球より重量の小さいコーヤコーヤ星で驚くべき力を発揮できたのび太ドラえもんは、ロップルを守るべくスーパーマンのようにガルタイト鉱業と戦っていく。

 

ジャイアンたちとの友情不足

いきなりジャイアンに理不尽にいじめられるのび太

仲間外れな感じが酷いのと、むかしは気にしていなかったけれど今の時代にこのジャイアン理不尽な要求は大丈夫だろうか?

そう考えてしまうあたり、私もすっかり令和を生きている人間なんだなと実感。

ドラえもん映画はのび太ドラえもん、しずか、ジャイアンスネ夫と5人が力を合わせて問題を解決するというのが王道パターン。

なので、8割近くしずか、ジャイアンスネ夫との協力のないお話は珍しくもあり物足りなくも感じてしまいました。

 

もっとコーヤコーヤ星を見たかった!

ロップルくんとチャミーは歴代ドラえもん映画の中で上位にはいる大好きなキャラだが、何回も観たいと思えなかった。
それは子供の頃は分からなかった「開拓史」という難しい題材に、楽しい場面が少ないからということが全体的に暗く感じたからだと思う。

コーヤコーヤ星の悩みは難しい話だ。

せっかくの未知の惑星なのにそこでの楽しいシーンは4コマのように流れ、困っているシーンや恐怖を感じているシーンばかりが印象に残ってしまっていた。
ジャイアンたちには始まりから虐げられるのび太、中盤にはもう友達じゃないと言われてしまう。
最後には和解してピンチに駆けつけてくれていますが、合流の場合もあっさりしていてすぐコーヤコーヤとの別れの悲しさに変わってしまいます。
私は子供心に宇宙開拓史は楽しくない映画と思っていたのかもしれない。
それがあまり繰り返し見なかった原因だろう。


ドラえもん映画は子供向けにしては子供置いてけぼりな難しいテーマもあり、のび太の宇宙開拓史が難しい部類にはいるかといえば微妙なところ。(もっと難しい海底鬼岩城とかもありますし)
難しい題材の時は同じくらいかそれ以上に心踊る楽しいシーンもあったように思う。

今回はそれが少ない。


青と赤の雪が降ったりワクワクするような環境をもっと見たかった。

それを楽しんでいる様子をもっともっと見たかった。

不思議な生物とも遊んで欲しかった!

もっとコーヤコーヤ星やトカイトカイ星をみせて欲しかった。

 

 

ロップルくんとのび太の友情

ロップルくんはのび太と同い年くらいですが宇宙船の運転に修理も出来て、ガレージが大津波に流されてものび太に配慮した言い方が出来て大人。
ウサギのようなチャミーもちょっとわがままな可愛らしい女の子という印象で本当に大好きなマスコットキャラ。ドラえもんのことを特に気に入っている様子もかわいい。

 

そんなロップルくんとチャミーとの別れの場面は3回あった。

1回目は故障した宇宙船とのび太の部屋の畳の下が繋がって、ドラえもんが宇宙船修理をしたすぐあと。
宇宙船が直っても繋がり消えていないのはたまたまで、すぐ繋がりもなくなるたまろうと、お互いにもう二度と会えないという思いがあったはず。
まだ出会ったばかりなのであっさりした別れだった。

 

2回目はたびたびコーヤコーヤへ遊びに行っており、スーパーマンとしても活躍していたころ。

そろそろ冬がきて大津波がくるからコーヤコーヤ住民は地下にこもることになる。なので春がくるまでのび太たちは遊びにはこないと決めて地球に帰るシーン。
この時は春になったらまた来るという一時的な別れである。お互いにまた来ると分かっているが、1回目の別れよりも別れ難くなっている様子にのび太たちとロップルたちが仲良くなったことが窺える。

 

3回目は最後の別れ。本当に最後。もう二度と会えないことが分かっている別れ。
チャミーは空気の汚い地球になんか帰るなと大暴れ。

この3回の別れのシーンにだんだんと強くなる絆の深さを感じ、最後は観ていて大号泣。

 


コーヤコーヤ星は地球と時間の流れが違う。コーヤコーヤでの1日は地球での一時間。
だからこそコーヤコーヤ星でのび太が何日も過ごしていられるのだ。

のび太が「明日くるね」といって地球に帰り、地球時間で次の日にコーヤコーヤ星に遊びに行く。

のび太たちにとっては次の日でもロップルくんたちには何日も経っている。

劇中ではあっという間に出会ってから一年(コーヤコーヤ星時間)が過ぎていた。

ロップルくんたちには地球の空気があわず行き来はのび太たちのみしていたが、ロップルくんが行き来できたとしても地球で過ごしてしまうとコーヤコーヤに戻った時にはかなりの時間が経ってしまい浦島太郎状態になってしまう。


宇宙船と畳の下の繋がりが無くならなくても、子供であるのび太に時間経過の違う世界との友情は残酷なものになるかもしれない。

コーヤコーヤ星人の寿命が地球人と同じかは分からないが、のび太は子供なのにロップルくんはどんどん年老いていくこととなってしまうからだ。


もう二度と会えないのも寂しいけれど、いいタイミングでの別れで綺麗に物語も終わりとても良かった。

 

まとめ

ジャイアンスネ夫、しずか、地球の友達たちとの友情。
ロップル、チャミー、コーヤコーヤ星での友情。
会えなくなっても友情は変わらない。
そんなお話がとても心に染み入り、切ないような温かい余韻が心地いい作品で大人になってから面白さがわかった映画だった。

 


以上、映画『ドラえもんのび太の宇宙開拓史』たまこ による感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

 

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 ↓リメイク版『映画 ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』の感想記事はこちら↓

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