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映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』あらすじと感想-ほのぼのとアクションのバランスが丁度良い

記念すべきクレヨンしんちゃん映画第1作品目映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』の感想を書いてみた。

 
映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王

 

 

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王


公開        1993年7月24日

上映時間 93分

監督        本郷みつる

脚本        もとひら了


オープニングテーマ曲「オラはにんきもの」

作詞    里乃塚玲央

作曲    小杉保夫

編曲    加藤みちあき

うた    野原しんのすけ矢島晶子


挿入歌 「ひまわり体操」

作詞   臼井儀人、前田耕一郎

作曲   荒川敏行

編曲   林有三

うた   河井英里


エンディングテーマ曲「僕は永遠のお子様」

作詞  おおたか静流

作曲   真崎修

編曲   林有三

うた   Mew梶谷美由紀

 

ざっくりあらすじ


特撮ヒーロー番組「アクション仮面」の撮影中、スタジオで予想外の爆発が起こる。

爆発の煙の中で何者かがアクション仮面からアクションストーン奪い去っていった。

 

 

その頃、世間ではアクション仮面は子供たちに大人気で、チョコビの付録であるアクション仮面カードをコレクションすることが流行っていた。

幼稚園の夏休み初日、しんのすけとみさえは古い駄菓子屋を見つける。

その店でチョコビを購入すると幻といわれるNo.99のレアカードが当たったのだ。

しんのすけはそのカードを宝物のように肌身離さず持ち歩いくようになった。

 

数日後、海に遊びに行った野原家はアクション仮面アトラクションを体験することになる。

アトラクションは不思議なマシンで、乗り終わったあとは疲労困憊で帰宅した。


翌日、『地球はいま大ピンチ! 早く来てくれアクション仮面』という記事が新聞の一面に載り、町にはハイレグ姿の人々で溢れていた。

世間がいつもと違う様子に戸惑っていると、北春日部博士と助手の桜リリ子がやってくる。


リリ子の説明によると、1週間前に宇宙からハイグレ魔王が地球侵略にやってきて、

新宿を拠点に人々をハイレグ姿のハイレグ人間にしていた。

科学力の差から地球側からは手も足も出ない状況で、ハイグレ魔王を倒せるのはアクション仮面しかいないというのだ。


これらの話を聞いてますます混乱する野原一家に、リリ子は「今いる地球は野原一家が本来いた地球ではない」と言う。


地球は異なる時空間にまったく同じ地球が存在しており、ひとつは野原一家がいた地球、もうひとつが今いるアクション仮面が実在する地球だった。

アクション仮面は特撮ヒーロー番組の撮影のため野原一家のいた地球に出張中だったが、アクションストーンを奪われたためハイグレ魔王に侵略されている地球に帰れなくなってしまった。


No.99のレアアクション仮面カードはアクション仮面をこの世界に呼び戻す手助けをするためのアクション戦士を選ぶためのもので、アクション戦士に選ばれたしんのすけたちはこの世界に連れてこられたのだった。

 

野原一家はアクション仮面を呼び戻し地球の平和を取り戻すため戦う──。

 


ほのぼのとアクション


クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』はほのぼのとアクションのバランスが素晴らしいと思う。


前半は野原家のほのぼのとした日常が描かれていて、後半はハイグレ魔王との戦いアクションシーンとなっている。

 


前半での野原家のありきたりで平凡な一家の日常は、映画自体の懐かしさと自分の子供時代へのノスタルジーを感じる。

野原家の日常をありきたりと言っていいかは微妙だが。


みさえは外出時にはちゃんとした格好をするが、家で過ごすときはダラダラに適した服装なのがリアルで好き。

 

前半のほのぼの日常パートはちょっと冗長にも感じられるが、後半のアクションシーンで一気に話が進むのでバランスはとれているため個人的には気にならないレベルだ。

 

そして後半のアクションシーンだ。

アクションなのか? とも思うがアクションだ。

 

前半の日常パートから一転、パラレルワールドのもうひとつの地球に来てしまった野原一家。

アクション仮面が実在し、ハイグレ魔王に地球侵略されつつあり、北春日部博士の発明品で原動力のよくわからない三輪車があったり、敵と戦ったり逃げたり。

 

ふざけているような戦いや世界観だが自然に受け入れられる。

登場人物たちはまじめに戦っているため、地球の危機をかけた戦いが登りっこ対決だったりギャグを挟んでいても気にならない。私はね。これは好みが別れるだろう。


もうなんかクレヨンしんちゃんだからね」で全て納得できてしまう

 

 


クレヨンしんちゃんはギャグが本職

 

クレヨンしんちゃんの原作は青年漫画のギャグ漫画である。

もうアニメが定着しすぎていて、アニメを見て育った世代としてはそんな印象はあまりなかった。

ただ原作漫画を読んでみたらやはりアニメより大人向けであった。

よく子供向けアニメとして定着したものだ。


そんなギャグ主体のクレヨンしんちゃんは基本は日常の話が主である。


今回の『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』は初の映画作品であるが、日常ギャグのアニメをよくSFのようなファンタジーのようなヒーローもののような作風にしてきたものだと思った。


今でこそクレヨンしんちゃん映画は当たり前に未来に行ったり過去にいったりパラレルワールドや宇宙などの話は『普通』になっている。

そのラインを作ったのは初映画作品のクレヨンしんちゃんアクション仮面VSハイグレ魔王』だろう。


アニメでもたまにぶっとんだ回はあるが、当時のクレヨンしんちゃんのアニメファンが映画に日常もの以外の大冒険や戦いを求めるていただろうか?


結果として大当たりしたが、よくこの路線を決断したなと思う。チャレンジャーだ。


この『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』が大当たりし、クレヨンしんちゃんに新たな流れを作れたことが人気長寿アニメになったのではないかと私は考えている。

 


そしてギャグが本職なだけあり、すっごくくだらないのに緊迫感も出せる「」と比率バランスが上手いと思った。


ストーリー的になぜハイグレ魔王はアクションストーンの秘密を知っていたのか? とか普通なら多少気になるところもある。


しかし展開の速さとギャグ「間」の上手さとバランスのよさが「クレヨンしんちゃんだからね」で全て納得させられてしまう。


ちゃんと子供にも大人にも笑えるギャグが出来てるのも凄い。

 


令和のクレヨンしんちゃん


もともとあまりクレヨンしんちゃんは熱心に見ていなかった。

大人になった今は普段のアニメについてはほとんど知らない。


ただ、みさえの頭ぐりぐり攻撃やげんこつのシーンは無くなった(のか減ったのか)というのは知っていた。

時代の流れを感じる。


クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』ではハイグレ魔王は「おかま」と自称している。

これは令和のいまではたぶんNGになる。

クレヨンしんちゃんはおかまキャラはよく登場したが、それらも無くなるだろう。

これからアニメとしても映画としてもクレヨンしんちゃんはギャグに苦労することになりそうだ。


昔の作品には目くじらたてずに気楽に楽しむ時代であってほしい。

 


まとめ


クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』はほのぼのとアクションのバランスが丁度よくとても面白かった

この作品から今のクレヨンしんちゃんの流れを作った偉大な作品である。

 

 

以上、映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』

 

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