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青柳碧人『霊視刑事 夕雨子1 誰かがそこにいる』-女性バディもの!シリアスすぎなくて面白い

霊が見える刑事・夕雨子は女性バディと共に幽霊の声を聞き事件を解決!

ホラー感無し! 重苦しくないので気楽に読めるミステリー

 

 

『霊視刑事 夕雨子1 誰かがそこにいる』

中野署の新人刑事大崎夕雨子には、この世に未練のある霊と会話ができる特別な能力があった。祖母から貰ったストールをしている時だけ、霊を遠ざけることができる。事件を解決し真実を明かしたい―そうすれば、微笑みを浮かべながら霊は消えていくから。先輩野島とのコンビが光る、ヒーリング刑事シリーズ始動!

裏表紙より引用

 

初版 2020年7月15日
全321ページ

 

 

珍しい女性バディ

中野署捜査一課の大崎夕雨子は本庁から何か問題があり異動してきた野島友梨香と組むことになる。
女性と女性のバディというのは珍しい。
大崎夕雨子も野島友梨香、どちらもある意味女性らしい性格なので「これ○○は男でもいいじゃん」とはならない。女性バディというのはリアリティーがあるかないかは分からないが、私はこの2人が好きだ。
今後、女性バディならではの話も期待したい。

 


主人公・大崎夕雨子

巣鴨の和菓子屋の娘。死んだ人間が見える能力を持つ童顔な24歳。中野署捜査一課所属。


祖母が同じ霊視能力を持っていて、幽霊が見えない念を込めたストールを夕雨子に贈ってくれていた。その祖母は夕雨子が高校生のころに他界してしまうが、夕雨子は貰ったストールを毎日身につけている。刑事らしくない、古くさいストールと周りから散々な評価を受けても霊が見えなくなるストールを外すことは出来ない。
何となく言われっぱなしで事なかれ主義のような性格の夕雨子。のんびりした大人しい夕雨子は幽霊に振り回されている。

最初は幽霊を頑なに拒絶していた夕雨子が最終的には自ら幽霊へ話を聞きにいくまでになった。続編がでたら事件解決のため積極的に幽霊と交流しそうで楽しみである。

 

相棒・野島友梨香

30代後半くらい。警視庁本庁から中野署捜査一課に異動なり夕雨子とバディを組む。アマチュアバンドマン連続殺人事件の捜査中に問題を起こしたらしく左遷になった刑事。この事件については野島は夕雨子にも話をしたがらない。
幽霊が見えるとカミングアウトした夕雨子を最初は信じなかったが、幽霊しか知りえない事を披露した夕雨子の能力を本物だと信じてくれた。このことから柔軟な考えが出来る人物だとわかる。
姉御タイプで鋭い観察眼とハチャメチャな行動力を持つ。本庁では推理力に一目置かれつつ、突拍子のない行動から面倒な存在と思われている。

夕雨子をひっぱる頼れるバディ。


シリアスすぎなくて良き

表紙のイラストと霊視というタイトルからホラーやシリアスな内容のストーリーを想像した。けれども登場する幽霊に悲壮感があまりなくホラー感はほぼ無い。シリアスさもあまり無い。
相棒が猪突猛進タイプなのと、未練を残した幽霊を事件解決で前向きに成仏させるという内容に爽快感がある。

真面目なお堅いシリアス刑事ものを期待すると残念に思うかもしれないが、気楽に読める霊視ミステリーとしてオススメ。
シリアスすぎなくて面白い。

 

まとめ

怖くない! ホラー感無し、シリアスすぎない霊視ミステリーは気楽に読めて面白い。
珍しい女性バディもので早く続きが読みたい。

 


以上、青柳碧人『霊視刑事 夕雨子1 誰かがそこにいる』 たまこ の感想でした🐯