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ポアロシリーズ4作目『ビッグ4』感想-敵は国際的闇組織!

 

エルキュール・ポアロ シリーズ4作目

 


ビッグ4 (クリスティー文庫)

 

 

『ビッグ4』

あらすじ

突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり──国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちかまえていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末!

 

裏表紙より引用

 

ポアロシリーズ4作目

 

アガサ・クリスティー

訳 中村妙子

 

解説 若島正

 

早川書房

 

2004年3月15日発行

(発表1927年)

 

全348ページ

 

アクションサスペンス

 

名探偵が対峙するのは国際的闇組織ビッグ4。

 

今回は長期戦だ。ビッグ4という闇組織の存在を知ってから、ポアロが解決するいくつもの普通の殺人事件──殺人に普通というのもおかしなことだが──の裏にもビッグ4の思惑がチラついていた。

 

ビッグ4にとってポアロはしてしまう目の上のたんこぶ。毎々、ポアロに真相解明されてしまうからである。当然のことながらビッグ4は邪魔なポアロを消そうと画策してくる。

 

アクション映画並のド派手さ、手に汗握る展開、ヘイスティングズとの友情、ハラハラドキドキと最後まで楽しめる作品だ。

 

しかし、“アクションサスペンスにミステリー風をのせて”といった感じのジャンルなので、今までのポアロシリーズのような探偵ものミステリーを期待して読むとガッカリするかもしれない。

 

ビッグ4

 

闇組織ビッグ4の主要メンバーは4人だ。

 

ナンバーワンは中国人のリー・チャン・イェン。ポアロが認める頭脳の持ち主。指導力・原動力でビッグ4を動かす。

 

ナンバーツーはアメリカ人。富の力の代表者で世界に大きな影響力を持つ。

 

ナンバースリーはフランス人女性。地下の世界の魔女の一人かもしれないと噂される。

 

ナンバーフォーは変幻自在な殺し屋。謎に包まれている。

 

 

 

ナンバーツーとナンバースリーには社会的地位という大きな壁に阻まれる。ポアロも手出しが出来ないと思われた‘権力’を覆していく様は大掛かりで面白い。スカッとする。

 

 

ナンバーフォーはポアロの命を狙ってくるため接触多めだが暗殺者なので謎多め。

 

ナンバーワンだけは素性がすぐに出ている。それなのに最後の最後まで読者には彼が見えない。

 

この二人に関しては含みを持たせた終わり方だけに今後があるのか気になるところ。

 

 

ポアロの今後

 

本編を読み終わるなりよぎったのがアガサ・クリスティポアロ最終話のつもりで書いたのかな?」ということだった。

 

国際的闇組織との敵対、派手なアクションと時間をかけた大規模な闘い。

 

無理くり詰め込んでるようなチグハグさを感じる部分もある。ラストのポアロのセリフも。すべてがTHE最終回な演出である。

 

 

 

訳者あとがきと解説で、チグハグさやミステリーらしからぬアクションサスペンスになった理由がわかった。

 

わかったけども、クリスティがポアロシリーズを書くことにうんざりしていた──おそらくうんざりしてたのはもっと後期だろうと思うが──と知ったから、もしかしたらポアロを終わらせたいという考えを持ち始めていたのではないかと思えた。

作者の人生から作品に対する考察ができるのも有名古典作品の楽しいところである。

 

まとめ

 

国際的闇組織ビッグ4との死闘はまるでド派手な映画のよう!

 

場面が目に浮かびハラハラドキドキのアクションサスペンス。

 

今はまでのポアロシリーズとは違った作風なので好みは分かれそうである。

 

 

 

以上、アガサ・クリスティー『ビッグ4』たまこの感想でした🐱