たまこのとられこblog

本、映画、海外ドラマ、アニメの感想、記録するブログ!

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読書

荒木あかね『ちぎれた鎖と光の切れ端』感想−『Z世代のクリスティー超絶技巧!』に納得!

『ちぎれた鎖と光の切れ端』 江戸川乱歩賞受賞第一作 2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人 「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」 復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイラン…

『双頭の悪魔』有栖川有栖/感想‐ロジカルで古さを感じさせないミステリー!

〈学生アリスシリーズ〉長編三作目 シリーズを読んでいなくても『双頭の悪魔』単体で楽しめる! 『双頭の悪魔』 600頁超えの大作 読者への挑戦状 お騒がせマリア 江神二郎の流儀? 江神二郎の背景 まとめ 双頭の悪魔 江神シリーズ (創元推理文庫)

『ブラックサマーの殺人』M・W・クレイヴン/感想−ハウダニット系ハラハラサスペンスミステリー

シリーズ二作目も面白い! 大満足の続編! 英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー受賞作『ストーンサークルの殺人』につづく〈ワシントン・ポー〉シリーズ第二作 ついに登場! カリスマシェフは冤罪か。それとも殺人鬼か──? 刑事ポー、絶体絶命! 『ブラック…

森バジル『なんで死体がスタジオに!?』感想‐ドタバタバラエティ系ミステリー

普段読書をしない人も読みやすい一冊◎ 『なんで死体がスタジオに!?』 バラエティ系ミステリー? 物足りない後日談 ネットニュースと中傷 まとめ なんで死体がスタジオに!? (文春e-book)

夕木春央『十戒』感想‐精神的クローズドサークルからの脱出

『方舟』→『十戒』の順番で読んだほうがより楽しめる! 週刊文春ミステリーベスト10(「週刊文春」2022年12月8日号)国内部門&MRC大賞2022など4冠に輝き、ミステリ界を震撼させた『方舟』夕木春央、待望の最新作! 十戒 『十戒』 待望の方舟シリーズ? 孤島+…

アン・クリーヴス『哀惜』感想−地道な警察捜査もの!静かな物語

正統派警察捜査ものミステリー 劇的なことは起こらない静かな物語はミステリーを読んでいるとは思えないほど淡々としている 哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 『哀惜』 全編を通して静かな物語 端正で緻密な謎解きミステリ マシュー・ヴェンという男 まとめ

櫛木理宇『残酷依存症』感想‐超絶胸糞悪いイヤミスなのだけど考えさせられる

依存症シリーズ2作目! これは順番に読むべし◎ イヤミスここに極まれり 超絶胸糞悪いイヤミスなのだけど考えさせられる作品 『残酷依存症』 残酷な拷問と胸糞事件 ダークヒーロー? まとめ

早坂吝『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』感想−挑発的超絶技巧ミステリー

胸糞悪い犯罪と可愛らしい表紙のギャップに驚き グロ注意作品! しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人 『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』 グロ注意作品! 胸糞悪い犯人 表紙とのギャップ まとめ

知念実希人『ヨモツイクサ』感想−バイオSFアニマルパニックホラでミステリー!?

けっこうグロい描写あるので注意! 「その森には何かがいる」 戦慄のバイオ・ホラー 『ヨモツイクサ』 バイオホラー どんでん? 謎は残る(ネタバレあり感想) まとめ ヨモツイクサ

アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』感想−なんとなく“知ってる”超有名古典ミステリー!

さすが長年愛され続けている作品だけあって期待を裏切らない面白さだった! 『そして誰もいなくなった』 超有名古典ミステリー この殺人は緻密か稚拙か サイコパスと正義感 まとめ そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

白井智之『名探偵のいけにえ-人民教会殺人事件』感想‐怒涛の畳み掛け!読みきったときの満足感が良い!!

実際の事件をモチーフとしたシリーズ二作目!

アガサ・クリスティー『邪悪の家』感想-苦戦するポアロ

エルキュール・ポアロ シリーズ長編6作目 『邪悪の家』 引退したいポアロ 苦戦するポアロ A〜Jの容疑者! 衝撃の〇〇 まとめ 邪悪の家 (クリスティー文庫)

賀十つばさ『バニラな毎日』感想−ほっこりものお菓子連作短編集

美味しそうな表紙に一目惚れ! 『バニラな毎日』 ほっこり連作短編集 白井&佐渡谷コンビ 美味しそうなお菓子 まとめ バニラな毎日 (幻冬舎文庫)

綾辻行人『最後の記憶』感想−幻想的ホラーと現実的な恐怖

『最後の記憶』 幻想系ホラー 怖いポイント オカルト>ミステリー まとめ 最後の記憶 (角川文庫)

阿津川辰海 斜線堂有紀『あなたへの挑戦状』感想‐新世代人気ミステリ作家ふたりによる“競作”!それぞれの個性が輝く!

阿津川辰海「水槽城の殺人」と斜線堂有紀「ありふれた眠り」の二作品が収録された一冊 どちらの作品もその作家さん“らしさ”全開で面白かった!作家さんファンなら読むべし! どちらの作家さんの作品を初めて見る人にも、作風を把握しやすいのでオススメしま…

アガサ・クリスティ『青列車の秘密』感想-素敵女性キャサリン・グレーはセント・メアリ・ミード村出身!

エルキュール・ポアロ シリーズ5作目 『青列車の秘密』 ゲストヒロイン キャサリン・グレー ロマンスサスペンス 魅力的なポアロ まとめ 青列車の秘密 (クリスティー文庫)

方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』感想−VR仮想空間で本格館もの本格ミステリー!

〈竜泉家の一族〉シリーズ三作目! シリーズ全て読まないと楽しめません!! 絶対にシリーズ順に読んできてからこの三作目を読みましょう! ちりばめられた伏線、密室の謎、二つの読者への挑戦 『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く 〈竜泉家の一族…

『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン/感想−犯罪捜査系海外ドラマ好きに刺さる!

イギリスミステリ界の頂点英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガー受賞作品 激ハマりした! ドラマ化が待ちきれない! 翻訳ものの読みにくさがなく『ストーンサークルの殺人』は読みやすかった◎ 『ストーンサークルの殺人』 早くドラマ化を!! 最高…

方丈貴恵『孤島の来訪者』−シリーズ2作目!特殊設定SFミステリーは宇宙人!?

“竜泉家の一族”シリーズ第二弾! シリーズ一作目『時空旅行者の砂時計』とストーリー的繋がりはないためこの二作目から読むこともできはする。 しかしシリーズ順に読んだ方が楽しめる!! 『孤島の来訪者』 特殊設定ミステリー 前作との繋がり ぶれない主人…

小野不由美『営繕かるかや怪異譚その参』感想−シリーズの中でも一番怖い!

短編集のシリーズものだけどストーリーに繋がりはないので1〜3のどこから読んでもOK! 怖さを求めるなら『営繕かるかや怪異譚その参』をオススメします! 『営繕かるかや怪異譚その参』 待ち伏せの岩 火焔 かえん 歪む家 誰が袖 骸の浜 茨姫 まとめ 営繕か…

知念実希人『硝子の塔の殺人』感想−ミステリー好きにはたまらない一気読み推奨の一冊!

このミステリーがすごい!2022年版/国内編 9位! 帯が期待値あげていくー! 当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナー レを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。 島田…

方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』感想−読みやすいタイムトラベルSFミステリー!

“令和のアルフレッド・ベスター”による、SF設定を本格ミステリに盛り込んだ、第二十九回鮎川哲也賞受賞作。デビュー作品。 『時空旅行者の砂時計』 タイムトラベルの理由 タイムトラベルの細かいルール 読みやすいSFミステリー まとめ 時空旅行者の砂時計 〈…

夕木春央『方舟』感想−ラストに戦慄!クローズドサークルサバイバルパニックホラー!

地下建築からの脱出系クローズドサークル。 ただそれだけ聞けば王道設定ともいえるミステリー。 しかし、それだけでけではない!! 面白いので少しでも気になるならネタバレは見ずに絶対に読むべき作品。 2023年本屋大賞ノミネート! たくさんのミステリーラ…

綾辻行人『黄昏の囁き』〈新装改訂版〉 感想-ホラー無しミステリー

戦慄・驚愕必至の綾辻マジック──「囁き」シリーズ第3弾! 『黄昏の囁き』〈新装改訂版〉 爽やかな読後感 シリーズ4作目を期待! まとめ 黄昏の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫)

ポアロシリーズ4作目『ビッグ4』感想-敵は国際的闇組織!

エルキュール・ポアロ シリーズ4作目 『ビッグ4』 アクションサスペンス ビッグ4 ポアロの今後 まとめ ビッグ4 (クリスティー文庫)

坂井希久子『江戸彩り見立て帖 色にいでにけり』感想-待望の文庫化!シリーズの序章!

料理がテーマのアンソロジー『注文の多い料理小説集』に収録されていた『色にいでにけり』が文庫化! 連作短編形式で読みやすい◎ 『江戸彩り見立て帖 色にいでにけり』 色にいでにけり 色と香も 青楼の春 黒闇闇の内 紅嫌い まとめ 江戸彩り見立て帖 色にい…

今村昌弘『兇人邸の殺人』感想-ジャンルはオカルトホラーパニックサスペンスミステリーで決まり!

このミステリーがすごい!2022年版/国内編 4位! シリーズ累計100万部突破! ! 『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾! 『兇人邸の殺人』 いろいろ忘れてるシリーズ3作目 班目機関メモ オカルト×ミステリーが面白い! シリーズで一番怖かった まとめ 兇人邸の殺人…

2021年に読んで面白かった本 BEST5

早いもので2021年も残すところあとわずか。2022年が目前と迫ってきました! 2021年の最後のブログは、たまこが2021年に読んで面白かった本ベスト5を選んでみました! ①綾辻行人『緋色の囁き』〈新装改訂版〉 ②阿津川辰海『蒼海館の殺人』 ③宮園ありあ『ヴェ…

有栖川有栖『孤島パズル』感想-アリスとマリアと孤島クローズドサークル

「学生アリスシリーズ」二作目! 前作「月光ゲーム」を読んでいなくても話はわかる◎ 『孤島パズル』 マリア 孤島クローズドサークル 切ない終わり まとめ 孤島パズル 江神シリーズ (創元推理文庫)

潮谷験『時空犯』感想-SF初心者にも読みやすいループものSFミステリ!

『スイッチ 悪意の実験』でメフィスト賞を受賞した潮谷験の怒涛の第二作! 『時空犯』 SF初心者にもわかりやすいループもの 事件は無かった! ループを共にする戦友 まとめ 時空犯