映画『ドラえもんのび太とふしぎ風使い』あらすじと感想-のび太の号泣にもらい泣き

台風が過ぎた翌朝、スネ夫家の庭に謎の卵が落ちていた。
その卵から生まれたのは台風の子供だった。スネ夫は台風の子供を捕まえようとするも逃げられてしまう。
逃げた台風の子供は町でのび太と出会いなついていた。
のび太はその台風の子供に「フー子」と名付ける。
ママにバレないようにぬいぐるみ擬態させ、のび太はまるで妹のように可愛がっていた。

翌日、のび太、ドラえもん、しずかちゃんはフー子のためどこでもドアで大草原へと遊びに来ていた。
スネ夫はフー子を自分のものにするべく、ジャイアンを誘ってのび太たちの後を追って来た。
そこで秘境にたどり着き風の村に住む「風の民」であるテムジンたちと仲良くなる。

フー子を諦めないられないスネ夫はその暗い気持ちを悪者に目をつけられていた。
のび太たちとどこでもドアで帰宅後、嵐族の古代の長・ウランダーに憑依されてしまっていた。
ウランダーに憑依されたスネ夫は嵐族を率いてフー子を奪いにきた──。

絵が変わった！

アニメに疎くてもすぐ分かる。なんかドラえもん映画の絵が新しくなった！
色合いや画風も今までとまったく違いましたね。
今作『ドラえもんのび太とふしぎ風使い』から作画監督が交代したこと、制作方式がセル画からデジタル彩色になったためのようです。
明るく今風になっています。
音楽もなんとなく華やかではっきりした音、全体的にダイナミックになった気がしました。

盛りだくさん過ぎる件

物語は嵐族の邪悪な呪術師ウランダーの復活から始まりました。
かつて風の民の長ノアジンの力で封印され、現在は実体を持たず霊魂の姿。スネ夫に憑依し嵐族を率いて巨大な風の怪物マフーガの復活を目論みます。
しかし、本当の黒幕は嵐族の族長ストームで、ストームは22世紀の考古学者だったのです！

これだけでも盛りだくさんですが、今回は上映時間83分と短いなかでストーリー設定が詰め込まれまくっています。
実は子供のころは『ふしぎ風使い』はあんまり好きじゃなかったのですが、ストーリー展開が早く内容が理解しきれていなかったためだと思います。

詰め込まれ要素をざっくり紹介します。
地球上にある秘境、風の村で暮らす風の民は風を使い生活しています。ここに生きる動物たちも風に適応して進化していました。夢あふれる世界観とメルヘンさ。フー子の可愛さも良し！

ストームは未来人なので、ドラえもんの道具の便利さを把握していて的確に壊し、奪い、ドラえもんを無力化していきます。
ピンチです。

敵はストームですが脅威は風の竜マフーガとそれにより引き起こされた巨大台風です。自然災害という避けられない恐怖にさらにピンチです。

ドラえもんが巨大化して風の竜マフーガに空気砲を撃ち込む。
巨大化という子供心くすぐられるヒーロー感。

フー子は自分を犠牲にして巨大台風を消滅させます。フー子の脱け殻となったぬいぐるみを抱き締めて号泣するのび太にもらい泣きしてしまいます。

83分にこれでもかと詰め込まれた要素に飽きることなくあっという間に見終わりました。

まとめ

今作品は画風の新しさと色彩の綺麗さ、くすりと笑えるポイントの多さと「間」の絶妙さが独特の映画っぽさを増していたように感じました。
家のテレビで見ているのに、映画館で見ているかのような感覚になれました。
『ふしぎ風使い』は子供のころ見たけど覚えていないというかたは、大人になって見れば面白さに気づけるはずです。

以上、映画『ドラえもんのび太とふしぎ風使い』たまこの感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

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