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映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』あらすじと感想−前評判高すぎ問題

クレヨンしんちゃん映画第18作品目『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』の感想を書いていく。

 

 


映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁

 

 


クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』


公開          2010年4月17日

上映時間   99分

監督          しぎのあきら

脚本          横手美智子

 

オープニングテーマ『ハピハピ』


作曲               Splash Candy 

編曲               本田優一郎

うた・作詞     ベッキー♪♯ 

 

エンディングテーマ『オメデトウ』


作詞    hiroko/mitsuyuki miyake/Hidemi Ino 

作曲    mitsuyuki miyake 

うた     mihimaru GT

 



 

ざっくりあらすじ


ある日、しんのすけはかすかべ防衛隊と公園で遊んでいると、しんのすけの上に空中から謎の女性が落ちてきた。

彼女はタミコ。タイムマシンで時を越え未来からやって来たしんのすけの花嫁だというのだ。

未来のしんのすけが未来都市・ネオトキオの支配者・金有増蔵に捕えられてしまい、彼を救うためには5歳のしんのすけの力が必要なのだと語る。

しんのすけは半信半疑ながらも、かすかべ防衛隊の面々と共にタミコに連れられて未来の春日部にタイムトリップする。

 

未来は華やかな大都市ネオトキオ。

しかし春日部の町はネオトキオとは対照的に暗く荒廃していた。

未来の世界では地球に隕石が衝突し、その影響で一日中夜のような状態になってしまっていたのだ。

しんのすけを捕まえているネオトキオの支配者・金有増蔵は電力を供給する会社の社長で、街の電力をすべて取り仕切っているのだという。


未来の年老いたひろしとみさえ、大人になったひまわりや、さまざまな職業に就いた未来のかすかべ防衛隊と出会いながら、未来のしんのすけを助けるため金有の下へ向かうかすかべ防衛隊とタミコ。

しんのすけは自分の未来の花嫁を救うため、未来の家族やかすかべ防衛隊の力を借りて金有の下へ乗り込んでいく──。


未来の世界、未来のしんのすけたち


今回は未来の世界へ行き、しんのすけしんのすけの花嫁(婚約者)をお助けするお話。

花嫁だけではなく、未来のひろしとみさえ、大人になったかすかべ防衛隊メンバーとひまわりも登場し、未来の春日部の街が楽しめる作品だ。


うん。未来の様子が見られるという設定は面白いし楽しかったよ。

ただこれは賛否両論あるだろうなーと思う。

 

未来では隕石群の衝突により、日が射さすわ1日中暗く寒い世界へと変貌していた。

その影響で人々も暗く希望のない日々を過ごしているようだった。


未来の春日部の街、大人になったかすかべ防衛隊や年齢をさらに重ねたひろしとみさえが荒んでる。この酷い状況に衝撃を受ける人も多いんじゃないかな。


映画の冒頭でかすかべ防衛隊メンバーの子供達は将来を夢みていたのにギャップがありすぎた。

その夢みる5歳児たちに未来の夢破れた自分の姿を目撃させるのも残酷すぎる。

 

 

苦手なタイプのSF


個人的に『未来は変えられる』という芯が無いとSFは物語として面白さに欠けると考えている。


SFアニメの有名どころはドラえもんだろう。

ドラえもんは「のび太がジャイコと結婚する未来を回避」のためにセワシからのび太の元に派遣された。

ドラえもんと生活することで、しずかちゃんがお嫁さんになっている未来エピソードもたくさんある。

『未来は変えられる、その未来は必ず来るものではない』ドラえもんから刷り込まれた私にとってのSFの楽しみかたである。

 


それでは『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』はどうだったか考えてみよう。


父親に結婚を反対されしんのすけを石像にされてしまう。

しんのすけは暗く未来の世界を明るくするため尽力していて、石化直前に過去の5歳のしんのすけを連れてこいとタミコに頼んだのだ。

なんやかんやあり、石像から元にもどった大人しんのすけのお陰で未来はまた太陽の光が射す明るい世界になった。

 

 

↑これ、大人しんのすけ目線の「これからの未来」を救ったが、5歳しんのすけからしたら「隕石衝突で暗くなる世界」は確定未来じゃない?? と思ってしまう。


未来に行く、過去に行く、時空間移動系というのは最悪の未来を回避する冒険が楽しいのではないか!

今回だと未来と過去を行ったり来たりして「隕石衝突回避して暗くなる未来をこさせないため奮闘する映画!」というなら分かるのだが。 

 

ラストでは「隕石群衝突しそうだったがギリギリで逸れて衝突しないらしいってニュースで言ってたぞ~」とひろしは言っていた。


これはつまり『だから今まで映画で見てた未来は絶対にこない未来なの。パラレルワールドなんだよ』と言っているのだろう。


何それー!? しかも一瞬の会話で終わらされたし、もう夢オチみたいなものだ。

 


未来が発展しすぎ

 

大人のしんのすけとひまわりの外見からすると、おそらく20年は経っている世界だと思われる。

荒廃した世界はともかくなんか科学技術発達し過ぎてるのも気になるところだった。


たかだか数十年で過去と未来を移動出来るようにならないよ。

実際には存在しない国、数百年以上の未来、異世界、宇宙、魔法などの世界観なら分かるのだが、春日部の未来なのでリアリティーが無いのはいただけない。


誰もがタイムトリップ出来るわけではないだろうし、なぜ大人しんのすけはそんな装置を所持していたのか。

そしてお馬鹿パワーで世界を明るくした装置も何なんだ?

お馬鹿パワーって……大人しんのすけって何者?

気になるところだらけであった。


これらも含めてパラレルワールドですよスタンスなのかもしれないが、宇宙人由来等のへんてこ世界ならいざ知らずしんのすけ(大人)が主体ならばもう少し設定に説得力がほしいところ。

 

シリアスかギャグのどちらかに振り切れていればまた違ったかもしれない。

ちょっとシリアスがリアルシリアスで重かったかも。

 

まとめ


設定は面白いが、SF設定が雑めな作品。未来の登場人物、未来の花嫁、もっと面白くできたでしょーともやもやした。

これはクレヨンしんちゃん映画に期待しているからこその感想である。

もっと高いポテンシャル持ってるのに!と惜しい映画だった。

 

 

 

以上、映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』

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