〈竜泉家の一族〉シリーズ三作目!
シリーズ全て読まないと楽しめません!!
絶対にシリーズ順に読んできてからこの三作目を読みましょう!
ちりばめられた伏線、密室の謎、二つの読者への挑戦
『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く
〈竜泉家の一族〉シリーズ最新作は王道の“館”ミステリー
『名探偵に甘美なる死を』
「犯人役を演じてもらいたい」と、世界有数のゲーム会社・メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、そこには「幽世島」の事件に関わり現在はミステリ作家となった竜泉佑樹もいた……。だが、穏やかな幕開けを迎えるはずだったイベントは一転、探偵と人質になったその家族や恋人の命を懸けた殺戮ゲームへと変貌を遂げる。生き延びるには、VR空間と現実世界の両方で起きる殺人事件を解き明かすしかない──! 『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く、 “館もの”本格ミステリ長編。
カバー袖より引用
方丈貴恵
2022年1月7日発行
全406ページ
VR仮想空間ミステリー
シリーズ一作目はタイムトラベル。
シリーズ二作目は宇宙人。
そしてシリーズ三作目『探偵に甘美なる死を』はVR仮想空間ミステリー!!!
ふ、ふつうだ! いや普通ではないが今までの特殊設定に比べるとリアリティのある設定だといえる。
さすがに現代の技術よりかなーり進んだバーチャル空間だけど。
VR空間で行われる “館ものミステリーゲーム” は現実にあったら絶対に遊んでみたい!
設定がやや難解
ゲーム会社のVRミステリーゲームの招待客たちは家族を人質にとられ、VRのミステリーゲームと並行して現実世界でも命をかけたミステリーゲームをさせられる。
この設定本当にややこしいうえにゲーム参加者たちに不利すぎる。さらに本格館ものミステリーと設定盛りだくさん!
なんでVRと並行して命を懸けた“ゲーム”をさせるのか、動機も犯行もやや理解し難く、シリーズのなかで一番読むのに手こずったかもしれない。
シリーズ続いてほしい!!
今作はシリーズのまとめ的なストーリーに感じた。
『探偵に甘美なる死を』の主人公はシリーズ一作目主人公・加茂冬馬。サポート役でシリーズ二作目主人公・竜泉佑樹も重要な立場にいる。
この総集編かのような登場人物たちにまずシリーズの締めくくり感が漂う。
また、一作目では加茂がタイムトラベルして過去を変えた結果、三作目のここで歴史の揺れ戻しが起きている……かもしれない状況がでてきたのだ。
その他にも過去作のキャラや“その後”についても触れているところに「シリーズ最終回?」の匂いをかんじてしまった。
好きなシリーズなのでもっと続いてほしい!
まとめ
VR仮想空間ゲームで王道“館”ミステリー
設定てんこ盛りで読むのに少し手こずるがこのシリーズはやはり面白い!
必ずシリーズ順に読みましょう!!
以上、方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』たまこの感想でした(=^・・^=)
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