たまこのとられこblog

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エラリー・クイーン『ローマ帽子の秘密』-国名シリーズ第一弾

古典ミステリー『国名シリーズ』の第1作品目

新訳版は読みやすいのでオススメ!

 

 

 

『ローマ帽子の秘密』

ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。騒然とする劇場に颯爽と現れたのは市警きっての名捜査官リチャード・クイーン警視。
そしてその息子で、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン
劇場から忽然と消え失せた被害者のシルクハットの謎を追う!
ミステリ史に残る大傑作、国名シリーズ!

裏表紙より引用


国名シリーズ第1作品目

初版  平成24年10月25日

原著発表 1929年
全494ページ

 


古典ミステリー

エラリー・クイーンの国名シリーズ第1作目。原著は1929年に発表されており、約90年も前の作品である。
古典ミステリー、しかも翻訳されてるものは読みにくいという意識があり敬遠していたが、近年に新訳されたものは読みやすいらしい。
今風なアニメ絵のような表紙のイラストに親近感が湧く。
慣れない外国の昔の雰囲気を掴むのに時間がかかったけれど、翻訳は読みやすかった。

 


時代なのか国柄なのか

一番時代を感じたのが犯人の動機だ。
現代から考えると「そんなことで人を殺すの?」 と思えてしまうが、90年前の差別社会ではこれ以上ない動機になり得たのだろう。
クイーン親子の関係は時代なのか国柄なのか少し不思議に感じられたが、警察官の立場として苦労する父リチャードと自由な息子エラリーのやりとりは面白かった。
エラリー・クイーンの性格がまだいまいち掴めない。


まとめ

「古い小説は読みにくそう」と思っていたけれど、近年に新訳された古典ミステリー『ローマ帽子の秘密』は読みやすく面白かった。
長年愛されてきた人気シリーズなのも納得である。表紙の絵柄も好き。

 


以上、エラリー・クイーン『ローマ帽子の秘密』 たまこ の感想でした🐯