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映画『ドラえもんのび太の海底鬼岩城』あらすじと感想-バギーちゃんの愛

子供向けとは思えない、ドラえもん映画の中で一番難しいストーリー。
ドラえもん映画第4作品目『ドラえもんのび太の海底鬼岩城
子供のころも海底大冒険を楽しかったけれど、大人になって色々と理解して見ると更に面白く見ることが出来る作品。

 
映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城

 

 

 

ドラえもんのび太の海底鬼岩城

公開 1983年3月12日
監督 芝山努
脚本 藤子不二雄

オープニングテーマ「ドラえもんのうた」作詞  楠部工
作曲   菊池俊輔
歌     大杉久美子

エンディングテーマ「海はぼくらと」
作詞  武田鉄矢  
作曲  菊池俊輔
歌     岩渕まこと 


ざっくりあらすじ

 

大西洋で金塊を積んでいた沈没船を発見したというニュースが流れる。
その頃、のび太たちは夏休みに行くキャンプの行き先で揉めていた。山に行きたいジャイアンスネ夫、海に行きたいしずかちゃんとのび太ドラえもんの「海に行きながら山に登ろうじゃないか」という提案で、太平洋の海底に登山しに行くことに。
ドラえもんの道具の水中バギーで海底を駆け巡り、スリルありピンチありの大冒険の中で海底人のエルと出会う。

 

 

海底国家ムー連邦と海底国家アトランティス

 

のび太たちが出会ったエルは海底国家ムー連邦の軍人だった。
ムー連邦は太平洋全域を統治しており、一万年前から高い文明を築きあげていた。

陸上人の歴史も見ており、戦争ばかりで野蛮な陸上人を警戒していた。

そのムー連邦とかつて争っていたのが海底国家アトランティス。7000年も昔、海を二分して軍拡競争していた過去がある。この争いがまるで地上の冷戦のよう。

アトランティスは軍拡のなかで鬼角弾(地上でいう核ミサイル)を開発した。
そんなものを撃てば自国にも被害が出る可能性があるため、アトランティスは強力なバリアをはることに。これがバミューダ三角海域となった。

上空まで届くバリアで自国を覆い被害を出さないようにしていたが、鬼角弾実験の失敗でアトランティスは滅びてしまう。
バリアのおかげて鬼角弾の影響は外には漏れなかった。
しかし、7000年経った今もバリアは残っており、何も知らない飛行機や船がバリアに衝突して破壊。バミューダ魔の三角海域の謎の正体だ。

アトランティスという国が滅びても、アトランティスの鬼岩城には鬼角弾と自動報復システム・ポセイドンその他兵器も残っていて稼働している。
そして今、海底火山が噴火の兆しが!
自動報復システム・ポセイドンが火山の噴火を攻撃だと認識したら、外に向かって鬼角弾を発射してしまうかもしれない。そうなれば世界の終わり、それを食い止めるためドラえもんたちとエルで鬼岩城に乗り込む……という物語。

 

 

難しすぎるー。簡単に説明しようとしても長くなってしまう複雑な事情。大人になってからやっと戦いの意味が理解出来た。
子供のころは鬼岩城でピンチになるドラえもんたちにハラハラだったが、大人ないまはドラえもんたちのピンチ+本当に世界の危機だったんだとハラハラが倍増だ。

 


バギーちゃんの愛

子供のころは分からなかったこと、それはバギーちゃんの気持ち。

海底キャンプ中、ジャイアンスネ夫が勝手をしてテキオー灯の効き目が切れるという命に関わる大ピンチに陥る。それをバギーの責任だと怒り、2人はバギーを壊そうとする。
しずかちゃんだけがバギーを庇い、バギーはしずかちゃんにだけ心を開いていく。
バギーは機械ですがお喋りもでき、怖い、嫌だなどの感情もある。
アトランティスに乗り込んだあと、おっかないから走りたくないとドラえもんのポケットに引きこもるバギー。臆病者なバギー。

そんな臆病者のバギーが泣いているしずかちゃんのために身を挺してポセイドンを倒す。
バギーちゃんかっこいいよ。

子供のころ分からなかったのは、バギーちゃんの気持ちが「好き」ではなく「愛してる」ということ。
見ていた自分が子供ということ、しずかちゃんが子供ということ。そのためバギーの気持ちは友達としての好き、もう少し進んで女子として好きくらいに思っていました。

ですが、

 

「ボク、ボク、バギーであることが悲しい」と涙を流す

 

「ボク、しずかさんのためなら何でもする」と臆病者なのに戦いの場に出てくる

もうこれは『愛してる』ってことだよねと気づいて、バギーの気持ちに涙が出てきちゃう。
しずかちゃんが大人な年齢のキャラクターのアニメだったら完全に恋愛。それならたぶんおそらく子供のころの私でも気づけたはず。
私が鈍感だっただけかもしれないが、まったくバギーの気持ちが分かっていなかった。
大人になって気付けた感動するポイントだ。


ちょっと気になること

のび太がママに「夏休みの宿題が終わるまでキャンプはダメ」と言われ、必死に宿題を頑張る。しずかちゃん、ジャイアンスネ夫も手伝い数日で全ての宿題を終わらせる。

ドラえもんが居眠りするのび太にバケツの水をかけたり、金だらいをガンガン鳴らしたりとにかく雑なのが笑ってしまいます。

のび太がふて腐れることなくちゃんと宿題(やるべきこと)を終わらせた珍しい回で印象深い場面だった。

 

しずかちゃんが、今作から女の子らしくなっている。今までの映画でも女の子らしいが、おしとやかで優しく賢い女の子感が出ていた。

私にとってはイメージ通りのしずかちゃんになったなと感じた。しずかちゃん像が固まったころなのかなと思いながら見ておりました。

 

 

まとめ

ムーとアトランティスの過去の争い、アトランティスの鬼角弾、海底火山噴火から自動報復システムの発動、バギーのしずかちゃんへの想い。
本当に子供向けなのかな?と思えるほどの濃いお話だった。
大人になって内容を理解したうえでさらに面白く観ることができる。
この難しいお話が分からない子供でも面白くて好きと思える。
ドラえもん映画の凄さを感じる作品だ。

 

以上、映画『ドラえもんのび太の海底鬼岩城』たまこ による感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

 

映画『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』

 

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