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『ディズニーCEOが実践する10の原則』ロバート・アイガー-経営者を目指す人だけでなく、もっと自信を持ちたい人にも役立つ一冊!

ウォルト・ディズニー・カンパニー会長であり前CEOのロバート・アイガーによる自叙伝。
ビジネスについて特に興味があるわけではないのに「ディズニー」が気になり手に取っていた。難しすぎて読めないんじゃないかという心配に反し、面白くてあっという間に読み終えてしまった。
ディズニーが陥った危機、何となくでしか知らなかったディズニーとピクサーの関係性や買収劇など。
ビジネスに疎くても楽しく読み進められ、経営者を目指す人でなくても学べることの多い内容だ。

ディズニーの歴史の一部分も見ることができるので、ディズニーカンパニーについて知りたい人にもオススメである。


自叙伝小説なので自己啓発系ビジネス書に比べると読むのに時間がかかるかもしれない。

 

 

 


あらすじ

ウォルト・ディズニー・カンパニー会長・前CEOのロバート・アイガーが、自身の半生と成功哲学をかたりつくす。
ABCテレビの雑用係は、いかにしてビジネスに目覚め、ディズニーのトップに上りつめたのか?
ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム21世紀フォックス……総額9兆円に及ぶ買収劇は、いかにして成し遂げられたのか?
そして、それらの経験から導かれる、優れたリーダーシップとのための「10の原則」とは?


カバーそで より引用

NYタイムズベストセラー第1位

初版発行 2020年4月15日

全353ページ

 

作者ロバート・アイガー


2020年2月25日、ロバート・アイガーはウォルト・ディズニー・カンパニーCEOを退任。
2021年12月末まで会長職に留まる。


ロバート・アイガーがCEOに就任してからの15年のあいだにディズニーの時価総額は約5倍になった。
タイム誌の2019年「世界で最も影響力のある100人」「ビジネスパーソン・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれた。

 

 

大企業の経営者を目指す人だけでなく、仕事や私生活で少し大胆になりたい人やもっと自信を持ちたい人にも、本書は役に立つはずだ。

 

 

真のリーダーシップに必要な10の原則


真のリーダーシップに必要な10の原則

①前向きであること
②勇気を持つこと
③集中すること
④決断すること
⑤好奇心を持つこと
⑥公平であること
⑦思慮深いこと
⑧自然体であること
⑨常に最高を追求すること
⑩誠実であること

 

 

並べてみると当たり前のことばかりのようにも見える。
なぜ必要なのか、どのようにしてその原則に辿り着いたのかが書かれている。
失敗と成功の体験談は説得力があり、当たり前のことでも実践するには難しいことだと理解できる。

リーダーシップとは──。
リーダーに必要なのは──。
という具体的な教えも随所に出てくるの出てくる。

私はこの本を読み、リーダーたる人に一番必要なのは「タフさ」だと感じた。

過密スケジュールをこなす体力的なタフさはもちろん、バッシングやプレッシャーにも負けない精神的なタフさがなければやっていけない。

 

このタフさがあれば自信にも繋がるだろう。

 

 

何となくの知識で読んだ


世界的に知名度があるディズニーほどの大企業が経営の危機に陥っていたとは夢にも思わなかった。
ディズニーに夢をみていたから現実をあえて見ていなかったともいえる。

ディズニーとピクサーが仲違いしていたこと、マーベルを買収したことなど「ああ、確かにニュースで見たことあるな」と何となく知っていたこともあった。

作中には出てこないが、買収前にマーベルが手離したスパイダーマンの権利を、ディズニーがソニーから買い戻そうとして揉めていたとかニュース記事を読んだことがある。

ディズニーがピクサーを買収というのも何となく知っていた(気がする)。
買収してもディズニーとピクサーのロゴを統合しない取り決めをしていたと書かれていて、なるほどね~と思うこともたくさんあった。
今まであまり配給会社を気にしたことがなく、ディズニーのシンデレラ場映像の後にピクサーのロゴ映像が出ることに疑問すらなかったのだけども。
スティーブ・ジョブズがディズニーの大株主になっていたことすら知らなかった。
というより、ピクサーよりAppleと黒ハイネックとジーンズのイメージしかなかった。


そんな何となくの知識と知らないことだらけで『ディズニーCEOが実践する10の原則』を読み、ディズニーの経営歴史、アメリカの企業バランス、ハリウッドの在り方などが少しだけ見えた。
いや、私が無知すぎただけで一般的には知られていることなのかもしれないが。
ちょっとでも学べたことに嬉しさもありつつもっと世の中を知らなければという危機感も得た。

今後はもっとアンテナを広げ、ビジネスの世界についても勉強(読書)していきたいと思えた一冊だった。

 


まとめ


ディズニー前CEOロバート・アイガーの自叙伝小説。
ほぼ時系列で雑用時代からの仕事について書かれており、自己啓発ビジネス書に比べると読むのに時間がかかる。
しかし、読み物として面白く学べることが多いので時間がかかっても読む価値あり。

経営者を目指す人だけでなく、仕事や私生活で少し大胆になりたい人やもっと自信を持ちたい人にも役立つ一冊。

 


以上、『ディズニーCEOが実践する10の原則』たまこ の感想でした🐯