たまこのとられこblog

本、映画、海外ドラマ、アニメの感想、記録するブログ!

MENU

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』あらすじと感想-夢か現か幻か一番謎が多い作品

ドラえもん映画のなかでは一番謎が多い作品だからこそ楽しい!

ドラえもん映画15作品目『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の感想を書いていきます!

 
映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士

 

 


ドラえもん のび太と夢幻三剣士

公開          1994年3月12日

上映時間   98分

監督          芝山努
脚本          藤子・F・不二雄

 

オープニングテーマ「ドラえもんのうた」
作詞     楠部工

作曲     菊池俊輔

うた     山野さと子


エンディングテーマ「世界はグー・チョキ・パー」
作詞      武田鉄矢

作曲      深野義和

うた      武田鉄矢一座


挿入歌「夢の人」
作詞      武田鉄矢

作曲      深野義和

編曲      山中紀昌

うた      武田鉄矢一座

 


ざっくりあらすじ


せめて夢の中だけでも格好いいところをみせたいのび太は、ドラえもんの道具「気ままに夢見る機」で楽しい夢を見て楽しんだ。
翌日、謎の男に「夢幻三剣士」という夢の世界を薦められる。
それは『一本限りの特製ゲームカセット』という謳い文句の夢見る機のゲームカセットだった。


ドラえもんに頼み夢幻三剣士の夢を見たのび太は友達も同じ夢を見させることを思い付き、夢見る機のアンテナを勝手にジャイアンスネ夫、しずかちゃんに装着させる。

5人は夢幻三剣士の世界で、白銀の剣士ノビタニヤン、魔法使いドラモン、夢幻三剣士ジャイトス、スネミス、シズカールとシズカリア王女としてユメミル国を侵略する妖霊大帝オドロームに戦いを挑む──。

 


異色なドラえもん映画


夢のなかで大冒険! それがドラえもんのび太と夢幻三剣士ですが、自分の意思で大冒険に参加しているのはドラえもんのび太だけです。

ジャイアンスネ夫、しずかちゃんはのび太により参加させられている状態です。しかも無意識です。

見た夢を覚えていて「変な夢みた」と大変疲れた様子に可哀想になるほどです。

自分たちの意思による参加ではないので、ジャイアンスネ夫、しずかちゃんと共に戦ってる感じは薄いです。

夢のなかではジャイトス、スネミス、シズカールですから。

 

ユメミル国と現実?

 

妖霊大帝オドロームにより侵略されたユメミル国では、80都市のうち44都市がオドロームの制圧下にあり大ピンチです。
オドロームは日本で言うと妖怪のような存在なので、国の危機というよりはこの世界の危機と考えられます。

ユメミル国の人間にとっての希望は『白銀の剣士』です。オドロームにとっての不安も『白銀の剣士』です。白銀の剣士は不死身でオドロームの強敵となる存在であることを知っています。
オドローム曰く、白銀の剣士との戦いは星が成り立ったときからの定め。
不思議な大きな力によりある程度のルートが決められていて、その定めは確実にくるという世界観のようです。


オドロームの部下である鳥・トリホーは白銀の剣士が来ることは逃れられない定めなので、出来る限り弱い白銀の剣士が来るように工作をします。

それが野比のび太(ノビタニヤン)を白銀の剣士としてユメミル国に招くことでした。
ノビタニヤンは強い剣士にはなれても不死身にはなれないから白銀の剣士に選んだのです。
実際にノビタニヤンは竜を殺すことが出来ず死んだら一度だけ生き返られますが、不死身にまではなれませんでした。


ここでドラえもんのび太と夢幻三剣士』の最大の疑問がでてきます!

トリホーはノビタニヤンをユメミル国に来させるため、人間に変化して現実世界の地球に行き、野比のび太に夢幻三剣士のゲームカセットを薦めたのです。

え? ユメミル国と現実地球って繋がってるの? という疑問です。
のび太はオススメされた夢幻三剣士のカセットを手に入れ、夢見る機でカセットの夢の世界=ユメミル国へ行きます。
トリホーはどうやって地球にきたの?

物語の最後では夢見る機を返品回収に来た未来デパートのロボットがトリホーにそっくりなのも気になります。

 

夢見る機のゲームカセット「夢幻三剣士」はこの世に二つとない一本限りの特製ゲームカセット。この夢は強いパワーを持っており現実世界に影響することもある。


この世に二つとない一本限りの特製ゲームということは、カセット自体が白銀の剣士を呼び込むために作られた可能性があります。
ゲームカセットはユメミル国へ呼ぶための召喚陣のようなものとして、ユメミル国から現実地球へ行くための召喚陣もあってトリホーはそれを利用して来ていたのかもしれない。

ゲームカセットを作ったのはユメミル国の定めを決めている神的な存在なのか?


そして夢が強いパワーを持っており現実世界に影響することもあるということから、夢見る機を回収に来た未来デパートのロボットがトリホーに似ていたのも現実世界に影響が出てしまったためかなと思いました。
ユメミル国に行くきっかけとなったトリホー、ユメミル国からの帰還のきっかけとなった未来デパートのロボット。
のび太にとってユメミル国への行き来のキーパーソン的存在のイメージが強かったのが原因かなと。

それかユメミル国が平和になりもう用済みになったからユメミル国の定めを決めている神的な存在がのび太たちを帰還させるため遣わしたのがあのロボットだったのかも?

 

夢見る機回収後も、のび太としずかちゃんの登校シーンでも学校が裏山より高い位置に建っています。「まだ夢なのかも?」と昔は思っておりましたが、これも現実世界に出た影響なのかもしれません。

 

 

曲についてどうしても言いたい!

夢幻三剣士の挿入歌「夢の人」が最高なんです!タイミングが絶妙なのです。

ノビタニヤンが大木を登り白銀の剣と鎧りやっと手に入れたあと、滑り台で一気に地上へと降りていくシーン。


そなたは白銀の剣士ノビタニヤン」からの夢の人は本当にしびれます!


伝説の剣士としての第一歩で流れる夢の人。勇敢な剣士を表した良い曲と歌詞に、聞いていると胸をはって歩きたくならはます。

もうひとつ良いタイミングだったのが、オドロームを倒すときピンチになったノビタニヤンからのビッグライトで逆転勝ちのシーンでも夢の人が流れました。
ここも良かった。


とにかく夢の人という曲が好きということもあり、エンディングテーマ曲も夢の人が良かったのにと子供のころは思っていたものです。

ラストシーンは登校中のしずかちゃんとのび太の行く先が山の上の学校があるという不思議な場面。
ユメミル国にいる間で流れた挿入歌を流せば、ここはまだ夢なのかもという不思議と不安を煽ることが出来たのに! そう子供のころは思っていました。

不安を煽るには「夢の人」のほうが効果的というのは今も思っていますが、明るい「世界はグー・チョキ・パー」で緊張が一気にとけたのが何だか心地よく終われました。


まとめ

ドラえもんのび太と夢幻三剣士 はとにかく
異色の作品でした。
夢の世界では剣士ノビタニヤン、魔法使いドラモンとして存在し、ジャイアンスネ夫、しずかちゃんは無意識に参加させられているだけ。
夢と現実がごちゃ混ぜになり、ラストもまだ夢なのかもしれないという曖昧な終わりかたをします。なぜなのか? どういういみなんだろう? 正解はわかりませんが考えるのが楽しい。

ドラえもん映画のなかでは一番謎が多い作品だからこそそれを考察するのが楽しい

 


以上、映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

 

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』

Amazonプライムビデオ無料体験

 

 

 

 

 

 

 

※AmazonPrimeビデオの作品は時期によっては配信終了している可能性がありますのでご注意下さい