より面白くなったリメイク作品!
ドラえもん映画36作品目『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の感想を書いていきます。
公開 2016年3月5日
上映時間 103分
監督 八鍬新之介
脚本 八鍬新之介
オープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん」
作詞・作曲 黒須克彦
編曲 大久保薫
うた mao
コーラス ひまわりキッズ
エンディングテーマ「空へ」
作詞・作曲・編曲 山崎将義
うた 山崎まさよし
ざっくりあらすじ
のび太はママや先生に怒られてばかりの毎日に嫌気がさし家出を決意する。
ドラえもんや友達には家出なんて無理だと馬鹿にされるがのび太の決意は固かった。
ドラえもんに道具を借りて住む場所を探していくが持ち主のいない土地はなかった。
住む場所を見つけられないでいるのび太の元に、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、そしてドラえもんまでもが家出をして集まってきた。
5人は現代日本には持ち主のいない土地がないなら過去に行こうと考え、タイムマシンで7万年前の日本へと家出しに行く。
時空乱流に巻き込まれたり、バイソンに追いかけられたりと大変なこともあったがそれぞれが頑張って快適な家出生活の基盤を作ることが出来た。
そうして少し落ち着いた5人は一度家に帰ることにしたが、家に着いたのが夜遅かったためみんなは心配した親に怒られてしまう。
7万年前への家出をしている5人は時空乱流に巻き込まれ現代日本に飛ばされた少年ククルと出会う。
ククルは自分以外のヒカリ族の村人はクラヤミ族に連れ去られたこと、クラヤミ族には精霊王のギガゾンビがついていることを語る。
のび太たちはククルを村に送りヒカリ族の救出をするため7万年前の中国を目指す──。
ドラえもんVSギガゾンビ
旧作とリメイク作の大きな違いはこの「ドラえもんVSギガゾンビ」の直接対決のシーンでしょう。
旧作では22世紀のロボットであるドラえもんは23世紀から来た歴史犯罪者ギガゾンビに手も足もでずにいました。
運良くタイムパトロールが助けに来てくれて助かり、ギガゾンビもタイムパトロールが捕まえて終わりました。
珍しくドラえもんたちが負けっぱなしだった敵がギガゾンビでした。
リメイク作ではどうだったでしょう?
初対面のギガゾンビにドラえもんは石やりで攻撃をしかけました。
こんな直接的なドラえもんのアクションシーンも珍しく感じました。
ふたたびギガゾンビと対峙した時はドラえもん、のび太、しずかちゃん、ククルとのび太の生み出したペットのペガとグリと共に戦います。
23世紀から来たギガゾンビは22世紀の道具など化石のようなものだと侮っていました。
そんなギガゾンビを倒したのはククルの本物の石槍!
進んだ科学を過信し歴史を乗っ取ろうと考えていたギガゾンビは、人類の歴史の始まりと言える時代のククルの使う道具「石槍」に敗北したのは胸踊る展開でした。
その後にタイムパトロールがやってきてギガゾンビを逮捕します。
このようにリメイク作品ではドラえもんたちがギガゾンビと直接対決して完全勝利しています。
この点が旧作品との一番の大きな違いだったと感じました。
アクションシーンが増え迫力もありハラハラの冒険感があって良かったです。
ただギガゾンビはもっと悪人ぽくいやーな感じの声のがよかったかな。
今作のギガゾンビはいい声過ぎた(褒めてる)
タイムパトロールの登場理由
ギガゾンビを逮捕するタイムパトロールの登場理由もリメイク版では変更されていました。
旧作ではタイムパトロールはギガゾンビをずっと追っていましたが巧妙に隠れられて見つけられずにいた。
たまたま遭難していたのび太を助けるついでに緊急ボタンを託し、たまたまのび太が窮地の時にボタンを押してタイムパトロールが到着。
旧作は『偶然』が重なりタイムパトロールがギガゾンビを発見しています。
遭難していたのび太が20世紀の未来人でギガゾンビを追っていることを知っていたのでしょうか? 遭難している少年を保護してもいいのでは?という違和感を覚える点でしたね。
リメイク作ではこのちょっとした違和感が上手く解消されていました。
持ち帰ったツチダマの欠片が未来技術によるものだと考えたドラえもん。
ドラミちゃんに調べて貰います。
ツチダマの欠片を調べていたドラミちゃんはタイムパトロールに相談していました。そしてドラミちゃんはタイムパトロールを引き連れドラえもんの所、つまりギガゾンビのいる場所へとやってきたのでした。
新ドラえもん映画ではドラミちゃん大活躍です!
ククルとの友情
今作の『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』ではのび太とククルの友情が丁寧に描かれていたのが印象的でした。
移動で騎乗するときはのび太とククルがペガに乗り、のび太がククルを気にかけている描写も増えています。
そうやって小さいことながら仲良くなっていく過程があるからこそ、ラストのギガゾンビとの戦いでククルが活躍した時の感動
は大きい。
旧作ではククルはのび太たちを友人としてより敬っている感じが強かったかなと。
今作では「対等」の友人としての絆が感じられ良くなっていました。
子供と大人
旧作よりのび太がやや子供っぽくなっていて、ペガ、グリ、ドラコとの別れのシーンが「やだやだやだー」とちょっとうるさく感じました。
このペガたちとの別れは旧作の静な別れ方の方が私は好みです。
リメイク作では家出する子供たちを心配する大人、ママたちの様子も加筆されていました。
怒るのものび太のためなんですがそれは大人な気持ちであり、気づかないのび太のお子様感が増します。
エンディングアニメーションでは家出したみんながママたちと向き合い頑張っている姿や、ククルが大人になり親になっている姿、ペガたちが元気に暮らしている姿に映画の良い余韻に浸れます。
音楽も良かった。もうずっと山崎まさよしさんにドラえもん映画の歌を担当してもらいたいくらい良かった。
まとめ
旧作品『 ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイクは期待以上に良かったです。
迫力あるアクションシーンや友情やストーリーなど細やかな部分も改善されより面白い映画になっていました。
ただひとつ!
旧作でのヒカリ族が開いた宴での「ドラゾンビさまにー導かれ~♪」という歌が大好きだったので無くなったのが残念!
以上、映画『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ
旧作品の感想記事↓