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映画『シェルター 狂気の秘密』あらすじと感想-重すぎないサイコサスペンス


サイコサスペンス映画!
重すぎない、怖すぎない、エロ無し、グロほぼ無しで暇潰しにピッタリな作品。

 

 
シェルター 狂気の秘密(字幕版)

 

シェルター 狂気の秘密』


【公開】
2008年

【上映時間】
82分

【製作国】
カナダ

【監督】
メラニー・オア

【出演】
キャスリーン・クインラン, イングリッド・カヴェラルス, ハンナ・ロックナー

 

【ジャンル】
サスペンス
ドラマ
ホラー

 


あらすじ

ダーリーンは娘ビクトリアを連れ、街から遠く離れた虐待を受けた女性たちが避難するシェルターへとやって来た。

管理人の女性ビーは、来る者たちの内情を詮索せず好きなだけ滞在していいと親子を受け入れてくれた。

しかしダーリーンは、親身になってくれる一方、何かとルールを強いるビーに違和感を抱き始める。


ネタバレ無し感想

Amazonプライムビデオのおすすめに出ていたので何となく視聴。
まぁまぁ面白かった。

虐待被害者を受け入れるシェルターに避難した母娘が、シェルター管理人の女性に不信感を抱いていく──。


見る人によって母、娘、管理人への印象が違いそう。

そんなに重い話ではないし、エロなし、グロもほぼない。

すっごく面白くはないけれど、すっごくつまらなくもない。
映画としてちょっと物足りなさを感じるが、2時間ドラマっぽくてこれはこれであり。
何となく~、暇潰しに~、ダラダラしつつ見るのにピッタリな作品。

シェルター 狂気の秘密

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ネタバレ有り感想


映画としてちょっと物足りなさを感じるがまぁまぁ面白かった。

物足りなさの原因は登場人物の掘り下げが不十分だったからかなと思う。

 

虐待被害者保護シェルターの管理人であるビー、シェルターへ逃げてきたダーリーンと娘ビクトリアの3人がメインのお話だが、想像で補うには説明不足で描写も少ないすぎる。

観賞後も「○○はこういう人なのかも」とかそれぞれの人物像について考えているので、映画の印象としては強く残っている。
ということはこの物足りなさはある意味成功なのかもしれない?

登場人物については見た人によって印象が違いそうなので他の人の意見も聞きたくなる。

 

  • 虐待被害者の母ダーリーン

 

夫に殴られて目にアザをつくり娘を連れてシェルターに逃げ込んだ母ダーリーン。
シェルターではお酒も煙草も禁止なのに早々にルールを破ってしまう。もしかしたら依存症なのかもしれないが、意思の弱さを感じる。

立入禁止の納屋を覗きにいくのも意味が分からなかった。この時点ではまだビーに不信感を抱いていないはずなので、駄目だと言われると見てみたくなる好奇心なのか。

納屋を覗き、ビーがヤバい人間だと気付いてからの行動もぐだぐだ。
ビーに拘束され、助けにきた娘に「あんたのせいよ!」と悪態つく始末。


そもそもシェルターに逃げたのも、娘が父親である虐待夫を刺殺したのを隠蔽し逃亡していたと思われる。
12歳だし母を守るための正当防衛とも言えるのになぜ逃亡したのか。結局警察にも追われる身になっていたし。

うーん。
ダメな母親って感じだけれども、日常的に夫に暴力を奮われていたダーリーンは自尊心も低く決断力が無かったのかな。
誰かに頼らないと生きていけないタイプだからビーに狙われたのかも。

 

  • 管理人のビー

虐待被害者保護シェルターの管理人で、逃げ込んだ女性を殺していたらしい。
虐待被害者は加害者から逃れるために身許を隠して移動するのはよくあり、シェルターに来たことも知られない、知られていても突然去ったということに出来る。
殺人鬼には理想の環境ではないか。

そんなビーは男性嫌いで家族に憧れがあるのかなぁ。
ダーリーンとビクトリアを家族として扱っていたが、ビーは父親のポジションに思えた。
もしかしたら父親から虐待されてたとか?理想の父親を自分が再現しているとか?

支配型でナルシストでサイコパス
「だから任せられないのよ」「みんな私に感謝する」という言葉から閉じ込めたり動けなくするのは相手のため、ビーとしては守ってあげてる「善意、正義」と信じていて罪悪感なさそう。


こんな映画だかドラマだかあった気がするので、わりと見たことあるタイプの狂人設定。

ビーについてもっと深く掘り下げてたらホラー感でたのにな。

 

  • ダーリーンの娘ビクトリア

一番よくわからなかった。

母の様子から母はビーに不信感を持っていることを察して包丁とナイフをベッドに隠して備えていた。
絵を描くことがすきで動物も好きな優しい賢い娘のように思える。

父親とビーを刺殺してしまっているけれど、どちらも母ダーリーンを助けるためなので正当防衛かなと。

それなのに母ダーリーンに人生上手くいかないのは「あんたのせいよ!」と罵られてしまう。
まぁ、母を助けるために2人も殺してしまったのにそんなん言われたら見捨てても仕方ない。


しかし気になるのが、父親に対しては倒れた父に何度もナイフを刺していたこと。
長年の抑圧された恐怖からの爆発だったのか、人を傷つけるのが好きなタイプな人間だったのか。
人を刺したにしては落ち着いてた気もする。

劇中で出てきていた「羊かヤギか狼か」という問い。
ラストでヤギを解放していたのはビクトリア自身がヤギだと感じていたのだろうか。

 


まとめ


登場人物の背景描写が少なくて映画としてちょっと物足りなさを感じるけれど、2時間ドラマっぽくてこれはこれであり。
お暇なら見ても損はない。
シリアス過ぎないので気楽に見れるサイコサスペンス映画。

 

以上、映画『シェルター 狂気の秘密』 たまこ の感想でしたฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

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